ぎっくり腰(ギックリ腰)の期間はどれくらい?応急処置からの流れ|応急処置から治療期間まで解説

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ぎっくり腰(ギックリ腰)の期間はどれくらい?応急処置からの流れ

2019.07.22

「ぎっくり腰になってしまった場合にどうしたらいいのかわからない…」

そんなあなたの為に記事を書きました。

ぎっくり腰の定義は?

腰痛診療ガイドライン2019によると腰痛の定義は「疼痛の部位」「有症期間」「原因」の3つに分けることが出来ます。

疼痛の部位

体幹後面に存在し、第12肋骨から殿溝下端の間にあり少なくとも1日以上継続する痛み。片側または両側の下肢(脚)に放散する痛みを伴う場合も、伴わない場合もあるとされました。

有症期間

ぎっくり腰は急性腰痛と呼ばれる物になるので腰痛の発症から4週未満のものを急性腰痛(ぎっくり腰)とするとされています。

原因別

脊椎由来・神経由来・内臓由来・血管由来・心因性・その他に分類されています。その中でも悪性腫瘍や感染症、骨折、重篤な神経症状を伴う腰椎疾患はしっかりとした鑑別が必要であると記されています。

ぎっくり腰の原因は?

ぎっくり腰は急性腰痛症と呼ばれるもので、腰に突然痛みが走る疾患で、ほとんどのギックリ腰はあまり心配はありません。多くの場合は筋肉の損傷や筋膜・関節の炎症の症状なのですが、場合によっては危険な場合があるので以下のような場合は一度検査を受けるようにしましょう。

病気

・骨折
・悪性腫瘍(ガン)
・脊椎感染症
・解離性大動脈瘤
・強直性脊椎炎
・馬尾症候群
・腎臓結石、尿管結石
・すい炎
・婦人科系疾患

症状

・高い所から落ちたり、交通事故に遭った後に腰が痛い
・動かなくても絶えず痛みがある
・胸が苦しく痛みがある
・悪性腫瘍(ガン)の病歴がある
・長期間ステロイド薬を使用している・使用していた
・排尿・排便がしにくく残尿感がある。または尿・便失禁などを繰り返している
・背骨を叩くと痛みが響く

全てではないですが、安心する為にも一度病院で検査を受けるようにしましょう。中には命の危険性もある場合もあるので、医師の指示に従いましょう。

ぎっくり腰の症状は?

多くの場合は「重い物を持ち上げた時」に発症することがありますが、「くしゃみや咳」「椅子から立とうとしたとき」「顔を洗おうとして少し前かがみになっただけ」など、ぎっくり腰が起こる状況は幅広くあります。

段々と痛みが増してくるケースや日常生活に支障が出るほどの痛みに襲われるぎっくり腰ですが、早めの処置が必要となってくるので歩けるのであれば一度医療機関を受診するようにしましょう。

ぎっくり腰の応急処置

痛みを少しでも和らげたい場合であれば「RICE処置」を行うといいです。

R:Rest(安静)
I:Icing(冷却)
C:Compresshion(圧迫)
E:Elevation(挙上)

最近ではぎっくり腰の場合に安静にすると治りが悪くなるという報告もありますが、もちろん無理のない範囲で動かすことは大事になりますが冷却している場合には安静にする必要があります。冷やす目安は15~20分冷やす⇒15~20分外すといったサイクルを2回~3回繰り返すようにしてみましょう。

ここでの圧迫はコルセットが該当し、挙上は仰向けになり膝の裏や足の下に丸めた座布団などで足を高くすることです。コルセットは痛みの緩和に用いる物なので、コルセットの中心が骨盤の中心にくるようにして、お腹を引っ込めて(息を吸った状態)でコルセットを装着するといいです。

ぎっくり腰だけではなく、スポーツでのケガなどにも応用できる応急処置となります。

ぎっくり腰治療の期間は?

やわらBizジャーナルの【100名調査】ぎっくり腰はどのくらいで治りましたか?によると

・1週間以内 41%
・半年以内 23%
・3日以内 20%
・1ヶ月以上 10%
・1ヶ月以内 6%

このようなアンケート結果が出ています。このことから分かることは、症状の度合いによって変わってきますが、1週間以内に治っている方が61%を占めているので半分以上の方は治っている傾向にあります。

ただし、ぎっくり腰の場合は炎症が強くなっているのでぎっくり腰を発症してから48時間は炎症が続いているとされています。

また、腰痛診療ガイドラインでは腰痛の程度は発症後1ヶ月で急速に改善するが、約60%の患者は1年後にも腰痛を有するとも書かれています。これは心理社会的因子が関係しているとも記されています。

ぎっくり腰治療は何科に行くべき?

ぎっくり腰の場合は整形外科に行くことが理想的です。整形外科では問診や身体検査などは整骨院でも行えますが唯一画像診断が行なえる医療機関になります。危険性が高く保存治療でなかなか改善しなかった場合には腰痛であればレントゲンを撮影し、神経症状が疑われる場合にはMRIを撮影することが出来ます。

また整形外科でのぎっくり腰治療では投薬療法も行える唯一の医療機関となります。なかでもぎっくり腰に対しての推奨薬として非ステロイド性抗炎症薬や筋弛緩薬といったものが用いられることが多くあります。

ぎっくり腰治療は整骨院でも大丈夫?

腰痛診療ガイドラインによると、腰痛患者に対して画像検査を必ずしも行う必要はないと記されているので、危険性が無いぎっくり腰であれば整骨院でも治療が可能となります。ぎっくり腰で明らかな原因があれば、健康保険を利用して治療を受けることが出来るかもしれません。

電話問い合わせなどで健康保険が使えるのか?とご質問を頂いても実際に状態を診させて頂かないと返答は出来ませんのでご注意ください。

ぎっくり腰治療にマッサージは有効?

ぎっくり腰は様々な原因が隠れていることがあるので、状況次第ではマッサージで痛みを悪化させてしまう可能性もあります。

マッサージは一般的に言われている整体やリラクゼーション(揉みほぐし)などとは違い、国家資格が必要なものになるので、マッサージ院という名称が付いている施設がいいです。

マッサージは筋肉や関節の柔軟性を出して血流を良くさせる効果があるので、ぎっくり腰で筋肉が過度に硬くなった状態で痛みが出ている場合や、筋肉の硬さによって背骨や骨盤などの動きが悪くなっている場合には有効です。

アメリカ内科学会の腰痛症に対するガイドラインによると、ぎっくり腰にはマッサージを推奨すると記されています。

ぎっくり腰治療に針治療は有効?

もちろん個人差はあるのですが、鍼治療はぎっくり腰に有効であるという研究結果も出ています。鍼は消炎鎮痛効果を持つので、急な痛みが起こったぎっくり腰の痛みの緩和に効果が期待できます。

アメリカ内科学会の腰痛症に対するガイドラインでは、ぎっくり腰に対して鍼治療が推奨される治療法として記載されています。

まとめ

日本の医療では、ぎっくり腰になった場合に「薬物療法は有効である」としているので「とりあえず痛み止めを処方する」といったケースが多いのです。これは患者負担が少なく済む国民皆保険制度があるためではないかと考えれます。

ぎっくり腰の場合はきっかけは様々ですが、自覚症状が無い中で疲労や負担が蓄積された結果何かしらの動きが引き金となって腰痛を発症させてしまうのです。

ぎっくり腰になってしまったら早めの処置と治療をすることが早期に回復する近道となりますので、困ったときには病院か整骨院に受診するようにしましょう。

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