【産後の膝の痛み】たった2つのストレッチをするだけでOK
2020.07.29

お子さんを出産した後は、家事や育児、仕事などでお体に気を遣う余裕が無くなってしまうお母さんが多いと思いますが、出産を終えてから自分の体に異変が起きたという方はいませんか?
出産後のお母さん方が抱えているお悩みと言うのは本当に多いと言われています。その中でも肩こりや腰痛、膝の痛み、気だるさ、イライラ感など自覚しやすい問題は沢山ありますよね。
こういったお悩みは、女性ホルモンの乱れによるものと言われて片付けられてしまいがちですが、実際にはどのような問題が身体の中で起こっているのでしょうか?
今回のブログは、お子さんを出産した後に膝の痛みを抱えている方に向けて、改善効果を望めるストレッチを2つ紹介していきます!
産後の膝の痛みはどうして起こる?
出産前は膝の痛みを感じなかったのに、産後から痛みが気になりだした!というお話をよく聞きますが、大抵は女性ホルモンの影響で骨盤が緩んでいて、身体のバランスが変わっただとか、出産前から体重が戻らないことによる身体への負担と一般的には知られています。
確かにその通りなのですが、なぜ肩凝りや腰痛ではなく膝の痛みなのでしょうか?
その人によっては、肩凝りも腰痛も膝の痛みも等しく抱えているという方もいると思いますが、痛みが膝に出てしまう原因と言うのは具体的に何が考えられるのでしょうか。
答えとしては、膝周囲の筋力不足または筋緊張が考えられます。
「何だ、そんなことか…」と思うかもしれませんが、非常に重要なことです。
女性ホルモンの影響や体型が変ったことによる痛みという事は合っていますが、だからと言ってそれだけで膝に痛みは出ません。
緩んでしまった骨盤や体型が変わったことによる負担は、まわりの筋肉で補うという事が非常に重要で、そのためにストレッチを行って柔軟性向上と血行促進をしてあげる事が痛みの改善に繋がるのです。
産後の膝の痛みに有効なストレッチ①
膝の関節に最も関係が深い筋肉は、大腿四頭筋と呼ばれています。この筋肉は膝を伸ばす役割を持っていて、しゃがんだ状態から立つ動作で一番筋力が使われています。
さらに膝の前側を覆うほど大きい筋肉である為、エネルギー消費も多く筋力低下が早い部位の一つでもあります。出産後はお子さんの抱っこや家事、仕事によって身体を酷使する事が多くなるので、余計に膝にも負担が掛かりやすく痛みも出やすいです。
そこで是非試して欲しいのが上の写真のようなストレッチ法です!
やり方は、立った状態から伸ばしたい方の足をゆっくり後ろに伸ばしていき、反対の膝を曲げて身体を下に落として行きます。大腿四頭筋が十分に伸ばされるところまで身体を落として行ったら、バランスを保ちつつ30秒ほどキープします。
この時に伸ばしている足先もしっかりと床に付くように足の甲を当ててみると効果的ですよ
膝の痛みが強い時は控えた方が良いですが、多少の痛みでこのストレッチをしても大丈夫そうであれば、1日に2~3回を目安に続けてもらうと膝の痛みが少しづつ軽減して行きます。
産後の膝の痛みに有効なストレッチ②
次に紹介したいのが、お尻まわりの筋肉のストレッチです。
膝の筋肉はほとんど骨盤やお尻の部分から始まっていて、下半身の中でも重要な役割を担っています。女性は男性と違い、骨盤の関節が柔らかく出産に適した形状をしている反面、歪みが起こりやすいとも言われています。
身体の歪みは背骨や骨盤の筋肉を緊張させてしまい、姿勢を支え続ける事が出来なくなってしまい膝にも痛みが出てきてしまうのです。そういった理由も踏まえてお尻まわりの筋肉をストレッチする事が大事になります!
やり方は、座った状態で膝を立てて片足を反対の足に乗っけるだけです!股関節が硬いと足を乗っけるのも一苦労かと思いますが、その場合は膝の角度を広げてゆっくり挑戦して行きましょう。
注意点としては、身体を後ろに倒し過ぎない事です。むしろ足と身体を近づけるように意識すると効果的に筋肉を伸ばす事が出来ます。
このストレッチは1日1回行うようにし、夜寝る前にリラックスしながら2~3分ほど行うと膝の痛みも和らいでくると思います!
まとめ
産後に膝の痛みを起こす原因は、女性ホルモンの影響や体型によるものなど様々ですが、一つだけ言えるのは姿勢を支える為の筋力が弱っている事で血流が悪くなり、身体に掛かる負荷を直接膝に受けてしまっているという事です。
このような状態で、生活を続けていると慢性的に症状を引きづりやすく、ちょっとした拍子にケガをしてしまいがちになります。
今回、紹介したストレッチを参考にして姿勢を支える為に筋肉を刺激してあげると、思ったより簡単に膝の痛みを解消する事ができるかもしれませんよ!