足がつる3つの理由と予防にはマッサージが効果的か解説
2021.11.27

激しい運動をした時に足をつったり、夜間に足がつって起きてしまった経験はありませんか?足がつるという現象自体は知っているけど、具体的にどんな事が体で起こっているのか意外と知らない人が多いようです。
足がつると言われると、やはりふくらはぎをつる場合がほとんどですが、ふくらはぎだけでなく腕や足の指など他の部位に起こることも十分あります。今回のブログでは足がつってしまう原因や予防方法について解説していきますので、是非参考にしてみて下さい。
足がつる原因とは
足がつるという現象は、筋肉の収縮に異常が起きてしまい、筋線維の緊張が取れなくなって痛みが出てしまいます。筋肉は伸び縮みすることで体を動かしていますが、筋肉の収縮を命令している運動神経の伝達に異常が起こることで“筋肉がつる“という現象が起こります。
どうして筋肉がつってしまうのかは、以下の原因が関係して起こってしまうと考えられています。
加齢による筋力低下
人間の体は成長期を過ぎると後は、どんどんと機能が低下していってしまいます。加齢によって筋力が弱まってしまうのですが、それは若い人でも十分になる可能性があります。近頃は昔よりも運動量が減ったと言われていて、その理由がネット社会です。
スマホやパソコンが普及してきているので、デスクワークなど長時間同じ姿勢で作業をすることが増えてきたため、若い人でも筋力が衰えている人が多いのです。更に歳を取るごとに筋肉だけでなく、運動に必要な骨や関節、神経まで衰えてしまうので、体を動かす時に必要な筋肉の柔軟性や神経の伝達速度が悪くなっていきます。
神経の伝達速度が悪くなってしまうと、筋肉の収縮が上手く行かなくなってしまい“筋肉がつる“という現象が起こるのです。
急激な運動での疲労
スポーツで体を動かしている人は経験したことがあるかもしれませんが、急激に筋肉を使った事で足をつってしまう場合があります。筋肉が収縮するためにはエネルギーが必要になりますが、筋肉を使うと疲労物質として乳酸が筋肉内に生成されます。
この乳酸が神経の伝達を邪魔して一部の筋肉が収縮して足がつります。運動不足によるものとは機序が違うので、筋力が足りてない訳ではなく、それだけ体に負担をかけたという証拠です。
水分不足
人間の体は体重の約60%の水分で出来ています。1日に必要な水分量は約2ℓほどで、これは大体1日の水分の排出量と同じになります。
人間の体は水分が少なくなると、皮膚の代謝や内臓の働き、更には筋肉の動きにも影響を与えます。筋肉の動きにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル、ナトリウム(塩分)が大切で、水も必要なんですが、これらの栄養素も無くてはなりません。
ですから、水分補給を忘れてしまいがちな冬場は特に寝ている時に足をつってしまう可能性が高くなります。
水だけではなく、スポーツドリンクなどナトリウムやミネラルも同時に取れるような飲み物がオススメですが勿論、スポーツドリンクは糖分が多いので飲み過ぎ注意が必要です。
予防としてマッサージは効果あり
足がつる原因を説明していきましたが、筋肉に運び込まれる栄養不足がほとんどの原因と言えます。
栄養不足とは具体的に言うと、血流不足になります。血液には酸素など人間にとって大事な栄養素がたっぷり含まれているので、この供給が絶たれてしまうと痛みなど様々な症状が起きてしまうのです。
血流を良くさえすれば、足がつる現象を少しでも改善できるます。
方法としては色々ありますが、身近なのもので運動、入浴、温熱(ホットタオルや湯たんぼ)、マッサージが効果的です。
その中でも、マッサージは体を揉みほぐす事で血流を良くすることが目的になるので、方法としては打って付けですね!足をつりやすい人は、ふくらはぎだけでなくアキレス腱も揉むようにマッサージすると、筋肉の収縮だけでなく腱部分の柔軟性も良くなるので怪我をしづらくなります。
まとめ
足がつるという症状は、歳を重ねるごとに多くなっていきます。これは全体的な筋力量が落ちてしまうのと、筋肉を伸び縮みさせる神経の伝達が悪くなってしまって起こりやすくなります。他にも激しい運動でも足をつることがありますが、これは運動不足ではなく、激しい疲労によって栄養の代謝が追いつかなくなる事で起こります。
他にも水分不足もありますが、これらは共通して血流不足が原因になります。
血流不足を解消するためには入浴や運動など方法は多くありますが、簡単で気軽にできるものとしてマッサージが始めやすく、続けやすいので是非試してみて下さい。