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腰の痛み
腰痛は画像では分からない!あなたの腰痛の種類はどのタイプ?
「病院でレントゲンやMRI検査を行って、特に異常は無いと言われた。けれど腰が痛い…」
今回のブログではこのような悩みを抱えているあなただけに向けて記事を書いています。あなたみたいにレントゲンやMRI検査を行っても原因がわからないことがあるのです。ではそのような場合どのようなことが考えられるのでしょうか?
【腰痛の種類】あなたの腰痛はどのタイプ?
腰痛って沢山ありますよね?動きによっても様々です。あなたの腰痛は以下の項目に当てはまりますか?
☑ 朝起きると腰が痛い
☑ 腰を反らすと痛い
☑ 前屈みになると腰が痛い
☑ 腰を回すと痛い
☑ 長時間座っていると腰が痛い
☑ 同じ姿勢が続くと腰が痛い
あなたの腰痛が当てはまっていませんか?もし当てはまっているのであれば続きをご覧になってみて下さいね。
【腰痛の種類】画像診断できない腰の痛み
レントゲンやMRIはあくまで「骨」や「神経」の検査なので、もしこの2つに異常が見つからない場合は「異常が無い」と判断されてしまうのです。診断名がついても「腰痛症」と言われることもあります。
画像診断できない腰の痛みは「椎間関節:ついかんかんせつ」「仙腸関節:せんちょうかんせつ」「筋肉」「ストレス」が原因となって起こるものを言います。主にこの4つはレントゲンやMRIには写りません。
画像診断できない腰の痛み① 椎間関節による腰痛
椎間関節とは、上下にある腰椎を連なっている後ろ側にある関節のことを言います。この椎間関節が原因となった場合に「腰を反らすと痛い」「腰を回すと痛い」といった症状が起こりやすくなります。更に症状がひどい場合には「腰の痛み」「足のしびれや痛み」を引き起こすことがあります。主に椎間関節に負担が蓄積された結果、腰痛を引き起こすと考えられています。
画像診断できない腰の痛み② 仙腸関節による腰痛
仙腸関節とは、骨盤の中心にある「仙骨」と骨盤の両端を作る「腸骨」との間にある関節の事です。普段からこの部分が動く範囲は数ミリ程度なのですが、この数ミリの動きが出なくなることによって「長時間椅子に座ると腰が痛い」「前かがみになると腰が痛い」「朝起き上がるときに腰が痛い」といった症状を引き起こすことがあります。このような動きで腰が痛い場合は、仙腸関節を疑う必要があります。
画像診断できない腰の痛み③ 筋肉による腰痛
腰にある筋肉のうち、「腰方形筋」と「腹斜筋」という筋肉が腰痛に深く関係しています。特にぎっくり腰のような腰痛の場合は「腰方形筋」が硬くなることによって引き起こされることがあります。特に腰痛を抱えている期間が長い場合はこの2つの筋肉が疑われます。
温めて良くなる場合の腰痛であれば、表層にある「脊柱起立筋」とその奥にある「多裂筋」という筋肉が関係していることもあります。
画像診断できない腰の痛み④ ストレスによる腰痛
腰痛などによる痛みは「脳」が痛みの信号を受け取り感じるのです。しかし、日常生活や人間関係によるストレスが蓄積されてくると、自律神経の中の「交感神経」の働きが活発的になる為、血管を収縮させて痛みを引き起こしてしまうのです。
比較的このような場合は、「お風呂に入ると楽になる」といった傾向があります。さらに午前中に腰痛が強くなり、午後になると症状が軽減するといったことも現れます。
【腰痛の種類】タイプ別腰痛の種類
腰痛の種類には「筋筋膜性腰痛」「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「腰椎すべり症・分離症」「変形性腰椎症」がありますが、主に筋筋膜性腰痛以外のものはレントゲンやMRI検査によって診断が可能となります。
筋筋膜性腰痛
腰痛の多くの場合は、筋肉への疲労が蓄積された結果、筋膜の癒着が原因となって起こるとされています。現代社会ではデスクワークや立ち仕事でも長時間同じ姿勢を取り続けることが多くなっているので、筋肉に疲労が築盛して痛みを引き起こすのです。負担は「仕事量(運動量)×時間」なので、同じ姿勢を取り続ける、または時間が長ければ長いほど負担は増えるという事です。
椎間板ヘルニア
椎間板は骨と骨の間にあるクッションの役割を果たしています。この椎間板に何らかの負担が重なって椎間板の中心にある髄核(ずいかく)というゼリー状の部分が、外を覆っている繊維輪(せんいりん)外壁を突き破って外に飛び出してしまうのです。この飛び出した部分が神経を圧迫して腰痛やお尻から足にかけての痛みやしびれを伴うとされています。
この椎間板ヘルニアは近年、「約9割のヘルニアは自然と無くなる」「腰痛がない人にも椎間板ヘルニアが存在する」ことが明らかになってきています。
脊柱管狭窄症
椎間板ヘルニアのように、椎間板自体の働きを失ってしまうと、腰の関節部分の負担が大きくなってきます。そのことにより、骨の変形や靭帯の肥厚(分厚くなる)ことが起きやすくなります。そして骨が変形することによって神経の通り道を狭くして、その狭くなってしまった場所で神経が圧迫されることによって痛みを引き起こします。
脊柱管狭窄症の特徴として「歩くと痛みやしびれが出ますが、座ったり前屈みになると回復しまた歩けるようになる」といった間欠性跛行が診られます。
腰椎すべり症
本来の腰椎はなだらかなカーブを描いているのですが、腰骨の一部がお腹側にすべってしまう状態です。この場合足のしびれや力が入りにくいといった筋力低下の症状が出ることがあります。特に学生時代にジャンプを繰り返す様なバレーボールやバスケットボール、同じ方向に捻る動作が多い野球やテニス、ゴルフといったスポーツで腰椎分離症を経験している人に多く診られるとされています。
変形性腰椎症
変形性腰椎症は、高齢者によく診られる代表的なものです。この変形性腰椎症が進行していくと脊柱管狭窄症に移行するとされています。ただし、変形性腰椎症の場合高齢者のほとんどの方が患っているものと最近判明しています。
さらにアメリカの研究結果によると「変形性脊椎症」「変形性腰椎症」は最も信頼度に欠ける原因とも言われています。
まず、腰が痛くなったら一度病院で検査をするようにしましょう。特に異常が無かったり、継続して治療をしているけれど良くならない場合は、筋肉や関節の治療を得意としている整骨院などがオススメです。