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足の痛み
坐骨神経痛
【葛飾区の鍼灸治療】重症の坐骨神経痛に対して行うはり灸は効果的?
「椎間板ヘルニアを患っていて腰の痛みはそうでもないが、足の痛みやしびれがひどい」
「歩き始めはいいけれど、歩いている途中に段々お尻から太ももが痛くて歩けなくなってしまう」
今回のブログでは、ヘルニアや脊柱管狭窄症などに併発してしまう坐骨神経痛に対して悩まれているあなたの為に記事を書いています。
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは、腰からお尻、太もも裏からすねの外側・ふくらはぎまで走行している人間の中でも太く長い神経となります。特に「椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」といった疾患でも併発して起こる坐骨神経痛ですが、悪性腫瘍や感染症といった場合でも坐骨神経痛は引き起こされてくるので鑑別に注意が必要な症状となります。
坐骨神経痛には、はり灸が効果的?
坐骨神経痛は悪性腫瘍などが原因として出ている症状は除外されますが、症状が軽快・または治癒することが分かっています。もちろん、坐骨神経痛に対しては「何が原因で坐骨神経痛が起きているのか?」といった鑑別が大事となってくるので、一度は整形外科で検査を受けて、命の危険性があるのか?それともないのかを鑑別してもらうようにしましょう。
もしも命の危険性が無ければこのブログを参考にして頂ければと思います。
重症の坐骨神経痛に鍼灸が有効という文献も
坐骨神経痛に対してはり灸治療を行なう場合に色々な臨床実験が行われていますが、『重傷坐骨神経痛の針灸治療ー特に置針施灸と置針通電施灸の臨床観察についてー』では、このように書かれています。
・坐骨神経痛は悪性腫瘍に起用するものやその他若干の例外を除いて、軽快または治癒する。
・鍼灸の治療は副作用・後遺症を作らない
・重症の坐骨神経痛の完解には2~4週の治療が必要とされ、治癒までには3ヶ月内外有する
つまり、重症の坐骨神経痛でも鍼灸が効果的という事がわかっています。
https://www.keyaki-kameari.com/2019/07/21/846/
坐骨神経痛に対して鍼通電が効果的
『根性坐骨神経痛に対する神経根鍼痛電療法の開発とその有効性』では、
・陰部神経痛殿治療のそれぞれにおいて、下肢の痛み、異常感覚などの神経根症状が軽減する事を確認
・神経の血流低下が帰院とされている「間欠性跛行」でも連続歩行距離の延長を認める。
※間欠性跛行とは、「腰部脊柱管狭窄症」に併せて診られる症状で、歩いているうちに段々腰から足にかけて痛みやしびれが生じて歩けなくなってしまいます。少し休むと完解して、また動き出すと痛くなるというのを繰り返してしまう坐骨神経痛になります。
主にこのような場合では整形外科にて神経根ブロック(ブロック注射)を受けることが一般的でしたが、鍼に対しての有効性を認めています。
https://www.keyaki-kameari.com/2019/08/21/1091/
坐骨神経痛で悩んでいる妊婦にも効果的
妊娠中の女性は、お腹も大きくなっていき腰やお尻まわりの負担が強くなってしまい妊娠中の場合は薬物療法について警戒心が強いので、鍼治療を行なうことが多くなります。
『女性の骨盤痛に対する対角線上の穴の鍼治療』では、実際の痛みが出ている部分に対して針を行うのではなく、肩や腕に対して鍼治療を行なった結果、円皮鍼と呼ばれるシール状の針を貼って症状が軽快し、器質的な原因の無い限局した痛みに対しての第一選択肢であるとも言われています。
坐骨神経痛の鍼治療はアメリカでも効果があると認めている
日本腰痛学会/日本整形学会が監修している「腰痛診療ガイドライン」では、代替医療に対して否定的なのですが、アメリカの代替医療の専門雑誌「エビデンス・ベースド・コンプリメンタリー&オルタネティブ・メディシン」の研究によると、鍼治療は坐骨神経痛を緩和することが証明されています。さらに鍼治療は、坐骨神経痛を含む腰の痛みに対して従来の治療法に変わる治療法として許容できるとアメリカ国立衛生研究所(NIH)も認定しているびです。
まとめ
坐骨神経痛に対して鍼灸治療を行なう場合は、もちろん技術や経験は重要になってきます。様々な研究結果によって坐骨神経痛の鍼灸治療は有効的な事は理解して頂けたと思いますが、まずは整骨院や鍼灸院に通院する前に、一度整形外科で命の危険性があるのか?無いのかをチェックしてもらいましょう。
その後に鍼灸治療を受けることも1つの手段です。あなたが少しでも坐骨神経痛の改善に役立てたら嬉しいです。