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坐骨神経痛でやってはいけないこと5選【葛飾区・足立区の腰痛専門】

坐骨神経痛に悩まされているけれど、ひょっとしたらやってはいけないことをしているんじゃないか?
あまりに改善しないとそう思ってしまうのではないでしょうか?お尻から足にかけて鋭い痛みが走った場合は「坐骨神経痛」が疑われます。
基本的には手術の必要性はかなり低く、自然と痛みが消える場合が多いという医師もいるくらいです。
そんな坐骨神経痛ですが、もしやってはいけないことをしていた場合はどうなってしまうでしょうか?おそらく治るスピードも遅くなってしまったり苦痛を味わう時間も長くなってしまうと思います。
そこで、今回は坐骨神経痛の時にやってはいけないことをお伝えしていきます。
坐骨神経痛でやってはいけないこと
おそらく、坐骨神経痛が長引いてしまったり悩んでいる方は以下のやってはいけない5つのことを現在も行っている可能性があります。1つでも当てはまった場合は中止出来ると理想的です。
診断を受けずに治療を開始してしまう
坐骨神経痛にかかわらず、原因となっている部分に対して色々な治療を行うことが勧められています。検査を行う時に痛みを取るために消炎鎮痛剤や筋弛緩剤といった投薬療法を行ったりもします。坐骨神経痛を起こしてしまう病気は沢山あり、中には命の危険性があるものや悪性腫瘍、化膿性の病気もあるので、原因が分からないままマッサージや注射を受けることはオススメしません。
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症が原因と思い込んでしまう
坐骨神経痛の原因を特定しようと思ってレントゲンやMRI検査を行った結果『椎間板ヘルニア』や『脊柱管狭窄症』と診断されることがあります。ただし、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症はこのようなことも言われています。
・腰椎椎間板ヘルニアは自然に退縮するものがあり、ヘルニアが大きい場合や、遊離脱出したもの、MRIでリング状に造影されるものは高確率で自然に退縮する
・腰椎椎間板ヘルニアが自然に退縮する割合は明確ではないものの、2~3カ月で著明に退縮するヘルニアも少なくない
これからわかることは、2~3カ月でヘルニア部分は自然に小さくなるということがわかっています。
また、脊柱管狭窄症の場合も誤診のケースがあるともいわれています。不安によって改善するはずの坐骨神経痛が治らないといったことも起きてくるのです。
安静にする
元々腰痛を対処するために安静が定説でした。しかし、現在は安静にする効果は低いという判断がされています。
神経症状のない腰痛に対してベッド上安静が痛みに応じた活動維持よりも、痛みと機能の面で劣っていることがわかり、坐骨神経痛を抱えている方では、ベッド上安静と痛みに応じた活動維持ではほとんど差が無い・または全くないという報告があります。
ですからベッドで安静にするよりも出来る限り動かすことが重要です。
牽引療法
整形外科で特に多く行われている物理療法ですが、坐骨神経痛の有無を問わない腰痛に対する研究結果によると、3ヶ月後と12ヶ月後の痛みや可動域、機能、欠勤といった全ての項目に対して優位さがないことがわかりました。つまり、腰痛患者すべての方に牽引療法が有効である可能性は低いということです。
単独治療として認められていないので、他の治療法と組み合わせて行うといいかもしれません。
筋弛緩剤を利用する
薬物療法は坐骨神経痛に有効であることがわかっているのですが、中には効果が少なく推奨度が低い薬もあります。それは『筋弛緩剤』です。アメリカの腰痛学会では、第一選択薬、第二洗濯薬にも入っていない薬となります。
急性腰痛(ぎっくり腰)には有効とされていますが、高確率で副作用が現れるため使用の際には注意が必要な薬になります。
まとめ
昔から続いているもので、「この症状にはこの治療法」というのは医療も進化してきているので変化してきます。当たり前のように治療を受けていても、何だか良くならないと感じた場合には少しでも疑問を持つようにすると、違った方法や日常生活のアドバイスも頂けると思います。
少しでもあなたの坐骨神経痛が早く改善することを願っています。
参考文献
『腰痛診療ガイドライン2012』日本整形外科学会 日本腰痛学会監修
『腰椎椎間板ヘルニア』日本脊椎外科学会