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首の痛み
むちうちを治す為の方法は温める・冷やす?早く治す為の対処法3選
「交通事故でむちうちになってしまった…仕事にも支障が出るので、何とか早く良くなる方法を探している」
「出来るだけ早くむちうちを治したいので、適切な対処法があるなら知りたい」
このブログでは、むちうちを早く治すための方法を調べているあなたに向けて記事を書きました。
むちうちを早く治したい方へ
交通事故やスポーツ、転倒などの強い衝撃が首に起こると「鞭を打つ」ようにしなることで起こる『むちうち』ですが、筋肉などの組織損傷の具合で症状は異なり、治療方法や治療期間も様々です。
むちうちは、首に起こるケースが多いですが、首の痛みだけではなく全身に起こる可能性があり、体の不調を引き起こすため日常生活に支障が出ないように早く治したい!と思う人も多い事でしょう。
そこで、今回はむちうちを早く治すためには何をしたらいいのか?また適切な対処法についてお伝えしていきます。
むちうちとは?
交通事故だけに関わらず、コンタクトスポーツと呼ばれるラクビーやアメリカンフットボールでタックルを受け転倒した際など、強い衝撃が首に加わることで起こるものを「むちうち」と言います。
医学的な正式名称は「頸椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」と呼ばれるもので、簡単に言うと「ケガ」の1つです。
このむちうちは痛みの出方にも個人差があり、当日から痛みや症状を抱える方や1週間程度空いてから自覚症状が強くなってくるなど様々です。首の痛みだけではなく
- めまい
- 耳鳴り
- 頭痛
- 倦怠感
- 手や腕のしびれ
- 背中や腰の痛み
- 不眠 など
全身に症状が起こることもあります。
また、負傷してから症状を抱えていなくても病院に行くことをオススメしています。これは、1週間程度経過した後に症状を感じても『交通事故やケガとの関連性』が取れなくなってしまうためです。
詳しくはこちらの『 』をご覧ください。
むちうちを早く治すために
症状の度合いによってもちろん個人差はありますが、むちうちが治るまでは2~3ヶ月程度、最大90%の方が6ヶ月ほどまでと言われています。
特に首の損傷度合いによっては「後遺障害認定」と言われ、これ以上「自賠責保険を利用して治療することは中止する」となる場合もあります。ですから、むちうちを早く治すためには、適切な対処法と治療が必要となってきます。
むちうちは「急性期」「慢性期」『回復期』の3つの期間があります。それぞれ対処法や治療も異なるので、むちうちの症状がある場合は自己判断は危険なので、専門家に相談をして支持を仰ぎましょう。
急性期の対処法と治療
むちうちを発症してから2~3日(48時間~72時間程度)は”急性期”と言い、この時期は特に『炎症を抑えること』を目的として対処しなければなりません。
炎症を抑えるためには
- アイシングをする(冷やす)
- 痛み止めを服用する
- 湿布を貼る
この3つを中心に行っていきましょう。
また、急性期は捻挫や打撲と同様に「温めすぎないこと」がポイントです。温める事で痛みを引き起こす「発痛物質」の流れが良くなってしまうので、痛みが強くなってしまう事が考えられます。急性期の期間は出来るだけ入浴は避けて、シャワーで清潔に保つようにすることがいいでしょう。
また痛みが鋭く強い場合は、コルセット(頸椎カラー)などをして患部に負担が掛からないような対策が必要なケースもあります。無理に動かそうとしても、逆に症状を強めてしまうこともあるので注意が必要です。
急性期の治療内容としては、病院では痛み止めや湿布で治療を継続していきます。整骨院が行うことは
- 手技療法「患部以外の部分の緊張を和らげていきます。」
- 電気治療「痛みを伴わないもので、周辺の組織を和らげます」
- 超音波治療「熱振動を加えて、周辺組織を和らげます。」
このような方法があります。
慢性期の対処法と治療
むちうちを発症してから2週間ほど経過する慢性期からは、徐々にストレッチなどを取りれて「血流促進」を目的に行っていきます。「炎症を抑えること」を目的とした急性期とは異なり、血流を促進することで痛みやしびれなどを緩和する事や、体の不調を回復させることが出来ます。
無理に動かすことは危険ですが、痛みのない範囲で動かすことや入浴をするなどして、出来るだけ血流が悪くならないようなことを行っていきます。
日常生活では、首に負担がかかるような姿勢は極力避けるような姿勢(スマホ操作やPC作業の姿勢)を気を付けていく必要があります。
また、病院には定期的に通院することで「負傷した原因と現在の症状の関連性」が取れますので、定期的に病院には通院するようにしましょう。
整骨院が行う慢性期の治療法としては、
- 手技療法「患部の緊張を和らげていきます。」
- 電気治療「患部や周辺の組織を和らげます」
- テーピング「筋肉の走行に対してテープを貼り、周辺組織を和らげます。」
などを行っていきます。
回復期の対処法と治療
むちうちを発症してから1~2か月ほど経過すると、急性期とは痛みの感覚レベルが下がってきたタイミングで運動療法をおこなっていきます。
ご自身でストレッチをすることはもちろんですが、ゆっくり大きく首を前後、左右に倒す、左右を振り向くなど6通りの動きを行っていきましょう。体を十分に温めた状態で運動療法を取り入れると首も動きやすくなってきます。
慢性期と同様に、病院に定期的に通院していただき、病院側が治ったと判断すれば「むちうちが治った」とのことですので、治療も終了となります。
整骨院が行う回復期の治療法としては
- 関節運動法「ご自身では動かせないような関節への運動を行います」
- 手技療法「患部と周辺組織の柔軟性を高めていきます」
などを行っていきます。
むちうちを早く治したいあなたの為にQ&A
むちうちを出来るだけ早く治したいあなたにが気になるであろう項目をまとめてみました。あくまで対処法の参考にしていただければと思いますので、理想は専門家に相談することをオススメします。
「温める」と「冷やす」の違いは何ですか?
結果的には両方とも血流を良くさせます。しかし、急性期のような炎症が強い場合は一度「発痛物質の流れを抑える」ことが必要なので冷やすことが必要です。冷やした結果、血流が悪くなりその後のリバウンドを狙って血流が良くなっていきます。一度発痛物質の流れが止まると、体も『発痛物質を流さなくてもいい』と判断するようになります。
急性期は温める事よりも冷やすこと。慢性期や回復期は温める事を行っていきましょう。また、血流を良くする方法として「冷やす」→「温める」ことを繰り返す方法もあるので、慢性期から余裕がある人は試してみてもいいと思います。
「温湿布」と「冷湿布」のどちらがいいですか?
温湿布も冷湿布も温めたり、冷やしたりする効果はありません。温湿布の場合は「カプサイシン」と言われるトウガラシに使われている成分が入っており、冷湿布には「メントール」と言われる「ひんやり感じさせる」成分が入っているので、その成分が皮膚に対して刺激を入れる事で痛みが和らぐことがあります。
病院に通院してる場合は、処方されたものを貼ることがいいですが、市販薬を購入する場合やご自宅に温湿布か冷湿布があまっていたりするのであれば、どちらでも構いませんので参考にしてください。
首の痛みと頭痛が起きています
自律神経の乱れによって頭痛が起こることもあります。組織が緊張(固くなる)ことによって起こる頭痛であれば、炎症症状となる熱感、発赤(皮膚が赤くなる)が見られない場合は患部を温めるようにしましょう。反対に、熱感や発赤がある場合は、痛み止めを服用するようにしましょう。
多くの痛み止めは「急性期には有効」です。市販薬を購入する場合は「バファリン」や「イヴ」なども同様の成分が入っていますが、自己判断はせずに病院の先生に相談しましょう。
痛みを我慢して、無理やり動かせば早く治りますか?
急性期の場合は、痛みに対して体が起こしている反応なので無理に動かそうとしても、反対に痛みや症状が強くなり、早く治るどころか症状が長引いてしまう可能性もあります。慢性期から回復期にかけては、痛みの度合いも変化して徐々に動かすことで症状が軽快してくるタイミングがあるので、タイミングをしっかり考慮してから動かすことをオススメします。
まとめ
いかがでしたか?むちうちを早く治すためには、自分で出来るものもあれば出来ないものもあります。対処法はご自身で行っていただき、むちうち治療は病院や整骨院などで行って、早く治るようにしましょう。
むちうちの症状は様々で、日常生活にも大きな負担となります。早く治るような行動をとりつつ後遺症が残らないことを願っています。
葛飾区亀有にあるけやきの森整骨院では、交通事故治療の患者さんを受け入れています。もしあなたが交通事故によるむちうちでお悩みの場合は一度ご相談ください。