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肩の痛み
五十肩・四十肩
五十肩の原因には3つの筋肉が関係していた!?
「寝ている間に肩の痛みで起きてしまう。」「生活を送る中で肩の痛みに悩まされるようになった。」
肩の痛みを訴える人で上記のような症状を挙げる方がいますが、ほとんどの人は五十肩と言いますよね。しかし、医学的には五十肩という名称は無く、肩関節周囲炎と呼ばれています。肩関節の周囲に付着する筋肉や関節に問題が起きてしまう事で、そのように呼ばれていますが、なぜ肩関節に炎症が起きてしまうのでしょうか?これには肩関節の3つの筋肉が関係しているという理由をご紹介して行きます。
五十肩はどのような病態?
肩関節の炎症
肩関節は人間の体の中でも非常に可動域の広い関節です。可動域が広いということは、それだけ多くの筋肉が肩関節に付着していると言うことです。肩関節には回旋筋腱板と呼ばれる筋肉が付いています。それぞれ、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4種類があり、五十肩では特にこれらに炎症が起こっているとされています。
腕を持ち上げる、外側に回すような動作で痛む
五十肩の症状として最も有名なのは、髪を後ろで結ぶ動作、ベルトを締めるような動作で痛みが出てしまう事です。これらの腕を上げる、外側に回す動作で特に痛みが出現し、思うように動かせなくなってしまう事もあります。日常生活ではふとした時に肩に痛みを感じてしまい、不快な思いから医療機関に足を運ぶ人が多いようです。
肩関節の可動域が狭まってしまう
肩の動きに合わせて痛みが出てしまうことでほとんどの人は動かさなくなってしまうと思います。五十肩は肩関節周囲炎と大まか名称がありますが、その中の石灰性腱炎と言われる事もあります。肩関節に付着する回旋筋腱板に石灰沈着が起こり、痛みと共に関節可動域が悪くなってしまいます。五十肩が改善した人でも以前よりも肩関節の動きが悪くなってしまったと言う人も一定数いるようです。
五十肩の原因には3つの筋肉が関係していた!?
棘上筋
棘上筋は肩甲骨上部から上腕骨に付着する筋肉で、主に腕を挙げる動作を行っています。腕を挙げる動作は三角筋と呼ばれる二の腕上方の大きい筋肉も同じなのですが、棘上筋は肩関節を30°まで上げる働きがあり、非常に重要な筋肉となります。五十肩の症状としては腕が上がりづらくなる事があるため、この筋肉を湯船に入って温めたり、マッサージで緩める事で症状が軽減できます!
棘下筋
棘下筋は肩甲骨背面から上腕骨に付着する筋肉で、主に腕を外側に広げる動きを行っています。棘上筋と同じく回旋筋腱板の一つで、肩の動きにとって重要で、物を投げる(投擲)筋肉とも言われています。五十肩の痛みの中でも棘下筋の働きによる痛みが多く、日常生活ではあまり使われない筋肉だからとも考えられているようです。
肩甲下筋
肩甲下筋は肩甲骨前面から上腕骨に付着する筋肉で、腕を内側に回す動作を行っています。この筋肉は表面からは触れる事が出来ず、深層にあることからあまり聞きなれない筋肉だと思います。しかし、日常生活では意識しなくとも常に使われていて、五十肩ではベルトを締めたり、エプロンを付けるときなどに痛みを起こしやすいです。
まとめ
五十肩は年齢を重ねることによって起こりやすいと言われていますが、その理由として肩関節の動作不足があります。関節の変性による理由もありますが、日常で肩関節の動きが減ってしまう事が一つの原因と考えれ、上記に挙げた筋肉に炎症が起きてしまうのです。痛みの影響で肩関節の運動を怠ってしまうと、痛みが引いてきたときに動きが制限されてしまう可能性がありますので、これらの筋肉を意識して動かすようにしましょう!