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骨盤矯正
股関節の痛みを引き起こす原因を3つご紹介【葛飾区亀有整骨院】
「歩く時に足の付け根に違和感がある。」「座っている時に股関節が痛い。」「股関節を回すと痛む。」
こういった症状を抱えている人は、整骨院や整体院に良く来られます。日常生活の中で股関節を使うことは非常に多く、異常が起こった時にすぐに気付けますが、実際に股関節に何が起きているのか自分で判断できる人は少ないと思います。
特に何かしたわけでは無いのに痛みが出てしまうと不安ですよね?思い当たる原因の無い痛みは、原因を特定しようにも自分で調べるには限度があります。今回のブログでは、股関節の痛みを引き起こす原因について3つほどご紹介して行きます!
股関節の痛みについて
股関節の構造は他の動物と違って、とても広い可動域を持っています。これだけ大きい可動性を持っているのは体幹では肩関節のみで、股関節は歩くだけでなく、しゃがむ、障害物をまたぐなど、かなり多くの動作を行っています。股関節は臼状のくぼみに大腿骨頭と呼ばれる球形の部分がはめ込まれている形になっていて、それが広い可動範囲を持っている理由です。
構造としては広い可動域と体を支えるための大きくて強い筋肉が付いている為、体の中では頑丈に出来ていると言われていますが、動かす機会も多いので痛みを起こしやすいという欠点があります。普段の生活で痛みを覚えることはあまり無いと思いますが、立ちっぱなしなどの同じ姿勢が続いている時やふとした動作などで痛めてしまう場合は、次のような原因が関係しています!
股関節の痛みを引き起こす原因3つ
反り腰
人間の背骨は真っ直ぐでは無く、S字を描くようにカーブしていて、腰椎部分は前弯しています。この前弯カーブが強くなってしまうことを反り腰と言っています。反り腰には多くの要因が挙げられますが、その中でも”内股”による反り腰がほとんどを占めます。内股は女性に多く、股関節が内側に向いてしまっている状態を指します。日本人女性は海外と比べても内股の人が多いと言われていて、「慎ましく、お淑やかに」という文化が根付いているからだそうです。電車の中でも足を開いて座っている女性は少ないと思いますが、足を閉じた時に股関節も一緒に内側に回旋する事で内股となります。この状態では股関節前面の筋肉が緊張しやすく、その影響で骨盤が前傾してしまいます。骨盤の前傾によって体が前かがみの姿勢になってしまうため、それを防ぐために腰の骨が更に前弯することで体勢を正そうとします。
腸腰筋の緊張
腸腰筋(腸骨筋、大腰筋)とは、腸骨と呼ばれる骨盤を形成する骨の内側や腰である腰椎に付着する筋肉で、体の表面から触る事が出来ず、深層にある筋肉のためインナーマッスル(体幹の筋肉)と言われています。体幹の筋肉は主に姿勢を維持するための支えとなっていて、座っている時や立っている時に体がぶれない様にする役割を持っています。
近年では、このインナーマッスルの緊張が股関節の痛みを引き起こしていると考えられていて、その理由が腸腰筋の付着部です。先程説明した通り、腸腰筋は骨盤や腰椎から筋肉の走行が始まるのですが、停止部といって筋肉が付着する部分が股関節になります。姿勢を支えるためには体幹の力が必要と言われますが、それ以上に足が体を支えているのです。
つまり、腸腰筋が姿勢の悪さや筋力不足によって緊張してしまうと、それが股関節にも影響を及ぼすこととなり、痛みが出現してしまいます。
O脚、X脚
O脚は正面から足を見た時に膝関節が外側に開いてしまっている状態を指します。膝が外側に開くことで膝関節の軟骨に負担を掛けるだけでなく、足の接地部分が変わる事で様々な症状が出現します。X脚も同様で、膝関節が内側に閉じてしまうことで膝関節と足に負担が掛かってしまう状態です。それぞれ、筋肉や関節、骨による影響で起こっている可能性があり、原因を探ることは非常に難しいです。
O脚→本来は幼児に見られるもので、成長と共に無くなっていくはずなのですが、靭帯や関節の異常、スポーツによる損傷、形成不全、加齢による軟部組織の摩耗などによって起こる場合があります。歩いたり、座った状態から立ち上がった時に、O脚によって負担の掛かった筋肉が作用して股関節に痛みを起こす場合があります。
X脚→成長していくことで自然とX脚になっていくのですが、角度の違いによっては悪影響を及ぼします。筋肉の緊張や足の接地面が変化することで、股関節痛や足底腱膜炎を引き起こします。どうしてX脚が酷くなってしまうというと、前に挙げた反り腰や内股、背骨の歪みが関係していると言われています。痛みなどの症状が無ければ問題はないですが、上記の股関節痛などが現れた場合は、可能な限り早めの対策を取る必要があります!
まとめ
スポーツなどで痛めた覚えのない股関節痛は、反り腰や内股など体の歪みが原因で起きるとも考えられています。しかし原因が分かったところで、どのように改善して行けば良いのか判断しづらく、基本的にそのままにしてしまう人も多いと思います。体の歪みに関しては、悪い姿勢を直すのは勿論の事、体を歪めてしまっている生活環境や正しい体の使い方を意識していく必要があります。特に股関節痛は歩く、走る、しゃがむ、飛ぶ、またぐなど多くの運動を行う関節ですので、不安に思ったときは我慢せずに医療機関に相談するのが良いですよ!