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手足の痺れ
椎間板ヘルニア頚椎症
腕の痺れや痛みの原因とすぐに実践できるストレッチ3つをご紹介【葛飾区亀有整骨院】
「腕の痛みで仕事に集中できない」「腕の痺れで家事や育児が捗らない」このようなお悩みを持った方に対して、この記事を書きました。
腕の痛みや痺れはどうして起きる?
腕は上腕骨と肩甲骨、鎖骨によって構成され、それぞれの骨に筋肉が付着し、その間を首から手先まで神経が走行しています。デスクワークによる長時間の同じ姿勢や体の誤った使い方により、肩まわりの筋肉が硬くなってしまい、その筋肉の間で神経が圧迫されてしまう事で痛みや痺れの症状が現れます。
胸郭出口症候群
胸郭出口症候群とは、肋骨と鎖骨の間を通る神経が圧迫される事で腕や手先に痛み、痺れの症状を引き起こす疾患です。電車のつり革を掴んでいる時や、棚の上にある物を取ろうとした際に痛みや痺れの症状が起きるのが特徴で、なで肩の女性に特に多い傾向があります。痛みや痺れの度合いは個人差がありますが、場合によっては日常生活に支障をきたす場合もあります。
頚部椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアは、首の骨を構成している頸椎の間にある椎間板が脊髄を圧迫することで生じる神経症状を指します。首には頭の重さ(約5~6㎏)が常に掛かっており、首の角度によっては更に負担が増してしまいます。首への負担が強くなることによって椎間板が押しつぶされるように神経を圧迫してしまい、腕の痛みや痺れに繋がってしまうのです。
ストレートネックや猫背
ストレートネックや猫背などの不良姿勢は、先に挙げた胸郭出口症候群や頚椎椎間板ヘルニアを引き起こす原因になりやすいです。歪んだ姿勢を続けていると筋肉が常に硬くなってしまう状態に陥り、関節の動きも悪くなることで神経や血管を圧迫しやすくなります。腕の痺れは日常生活の中のちょっとした姿勢や体の使い方で起きてしまう可能性がありますので、注意が必要です。
すぐに実践できるストレッチ3つ
痛みや痺れを引き起こしている神経は首から出て鎖骨の下を通り、指先まで走行しています。走行している神経は筋肉を動かす役割を持っているため、腕を動かす筋肉が付着している首や肩甲骨、腕のストレッチをすることはとても重要です。これからご紹介する3つのストレッチは、腕の痺れや痛みの症状に効果的ですので、是非お試しください。
首のストレッチ
首には頚椎の中にある脊髄から末梢神経として腕まで伸びています。他にも動脈や気管などの重要な組織があるため、この部分の筋肉が硬くなることで痺れ以外の症状が出てしまう事もあります。首には自律神経と関係が深い筋肉もあるので、ストレッチを行うことでリラックス効果も期待でき、腕以外の筋肉自体も同様に緩める事が出来ます。
ストレッチ方法は、座った状態から姿勢を正し、首を左右どちらかに傾けます。そこから首を傾けている方の手を頭に乗せ、ゆっくりと首を倒していきます。首や肩に付着する僧帽筋や、首の側面にある斜角筋や胸鎖乳突筋も一緒にストレッチ出来ますので、痺れの症状だけでなく、首肩こりを抱えている人にもお勧めできます。
肩甲骨のストレッチ
肩甲骨は、直接腕の骨を繋ぐ肩関節があり、周囲には多くの筋肉が付いています。肩関節は体の中でも特に広い関節可動域があり、それだけ筋肉の量と質も違いがあります。普段の日常生活で使えていない筋肉には血液が十分に送られなくなってしまい、痛みや痺れの原因となってしまいます。そこで、普段は動かさないような筋肉に刺激を与えられるストレッチをご紹介します。
ストレッチ方法は、座った状態で体の前で両手を指で交差しながら握ります。組んだ腕で輪を作るように腕の位置を水平に保ったまま、前方に力をいれて肩甲骨を体の前方に引き出すようにストレッチしていきましょう。体が丸まりやすい人ほど背中と肩甲骨を繋ぐ僧帽筋下部繊維、菱形筋が普段使えていない為、しっかり伸ばしてあげる事が重要です。
腕のストレッチ
腕には手先を動かすために必要な神経が枝分かれしている部分があり、わきの部分や肘、手先でそれぞれ神経の圧迫が起こりやすい傾向にあります。首自体に問題が無い場合は、このいずれかの部分に問題が起きている可能性が高いです。これからご紹介するストレッチは手先の痛みや痺れにも効果が期待できる前腕部で、簡単な方法なので是非お試しください。
ストレッチ方法は、座った状態で腕を体の前に水平に上げ、手の平を前に向けます。反対の手で前に伸ばした指先を手前に押すようにすることで、手のひら側の筋肉をストレッチ出来ます。これと同じように伸ばした手先を下に向けて、反対の手で手前に押すと次は手の甲側の筋肉がストレッチ出来ます。手の指は細かい動きが出来ますが、そのためには十分な血液が必要です。しっかりとストレッチを行うことで筋肉の柔軟性が増し、痛みや痺れの軽減に繋がります。
まとめ
痛みや痺れの症状は、筋肉が硬くなってしまうことで血行が悪くなり引き起こされます。普段は動かせていない部分に症状が出てしまうのは、血流が悪くなっているためで、更に痛みがあることで余計に動かせなくなるという悪循環に陥ってしまいます。今回ご紹介したストレッチをお試し頂いて、少しでも早くの回復を願っています。