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腰の痛み
腰痛はどこに行く?整形外科・整骨院・整体院の違いと特徴について
「腰が痛くなって何処に行くべきなのかを探している」
「整形外科や整骨院等の治療院に通っているけれどなかなか良くならなくて困っている」
このブログはこのような悩みを抱えているあなたに向けて書きました。
腰が痛い時は何処に行けばいいの?
厚生労働省の発表によると日本国民の3人に1人の割合で何かしらの筋骨格系の自覚症状を訴えているということがわかっています。その中でも最も多く占めるのが「腰痛」です。その腰痛ですが、日本とアメリカを比較すると腰痛比率はアメリカの方が断然低くなっています。
ですが、日本では腰痛を訴える患者はここ15年間で40%も増えているという事実があります。また腰痛は医療機関に通う理由の高血圧、虫歯についでトップ3にも入っているのです。
何故、これだけ腰痛が増え続けているのか?
腰痛の数が増え続けている理由は、「腰痛の原因が解明されていない」ことと、「腰痛に対しての効果的な治療法」が存在していないことがあります。これだけ医学の進歩があるにもかかわらずです。
日本では腰に痛みを感じた場合に、原因を追究する為にまず整形外科を受診してレントゲンを撮影する。そして診断を受けて痛み止めや湿布といった薬の処方を受けるという流れが多いです。
アメリカの腰痛ガイドラインによると、腰痛を訴えた場合に運動療法やマッサージをした上でそれでも良くならない場合は医療機関に言ってレントゲンを撮影する。そして薬を処方するという流れで、日本とは真逆の流れなのです。
腰痛が改善していく過程が真逆でも結果は統計から明らかなので、日本の腰痛に対する治療方法が間違っていることが腰痛が治らない理由の1つになるのではないでしょうか?
では、腰痛になってしまったら何処に行けばいいのでしょうか?
何処が一番早く治るのか?目的と違いについて
ここでは3つの医療機関について説明していきますね。
整形外科について
腰痛で整形外科に掛かったときに、医師が診断をする基準を一般社団法人日本臨床整形外科学会のホームページではこのように書かれています。以下引用
整形外科の病気
ある日、重いものを持って腰が痛くなったとしましょう。あなたは何科の医者にかかりますか。内科でしょうか、外科でしょうか。このように、多くの方々が、日常経験したことのある、腰痛、肩こり、神経痛、関節痛などや、骨折、捻挫、打撲、切り傷などの、患者さんを治療するのが、整形外科です。
整形外科は運動器疾患外科です
整形外科は、四肢(手足)と体幹(せぼね)を治療する診療科です。首から足までの、内臓と皮膚を除いた病気を、取り扱うのが整形外科です。また高齢化社会の到来とともに、手足の動きが悪くなった患者さんを、リハビリテーションで動きやすくして、人間らしい生活が出来るようにするのも、整形外科の大きな役割の一つです。また「整骨院(接骨院)」と間違う方がありますが、整形外科は、「医師」が治療する所です。整骨院は、非医師である、柔道整復師が施術する所です。また美容外科とも間違わないでください。
骨が折れたとき
骨折はギプスや、必要があれば手術で治療します。骨折が治り骨がついた後に、関節が動かなくなったり、骨が曲がっていたり、最悪の場合骨がつかないこともあります。このような不都合なことが起こらないように、整形外科専門医による治療が、必要になります。子供では、折れた骨が曲がったままで成長したりしないように、大人では、早く仕事が出来るように、老人では、寝たきりにならないように、治療することが必要です。
切り傷、スジ(腱)が切れたとき
特に腱を切った場合、診断が難しいことがあります。肩があがらなくなったり、指の動きが悪くなったりしますが、診断が遅れると治療結果が悪くなり、最悪の場合にはスジ(腱)を縫うことができなくなります。また、縫った後に、まわりとくっついて関節が動かなくなることもあります。したがって、適切なリハビリテーションが必要であります。
肩こり、腰痛、神経痛のとき
原因がどこにあるか診断することが大切です。肩こりの場合には、くび(頚椎)か肩に、腰痛の場合には、主に腰に原因があります。レントゲン等で、骨の状態を検査します。神経痛も、多くは、くび(頚椎)やこし(腰椎)に原因があります。又、時には、癌の転移による痛みもあります。したがって、しっかりした診断のもとに、治療することが、早く病気から解放される秘訣です。首や腰に原因がある神経痛では、手足の筋肉がやせて、力が弱くなることがあり、保存的治療で治らない時には、手術をしなければならないこともあります。
関節が痛いとき
まず痛みの原因を確かめなければなりません。原因が外傷やスポーツと関係がないか、リウマチではないか、老化によるものかなど診断しなければなりません。それによって、治療も異なってきますが、原因としては、年をとったり、その上、体重がふえて関節が変形することによる関節痛が、最も多くみられます(変形性関節症)。多くの人は、関節のまわりの筋肉の力を強めたり、関節を暖ためたり、体重を減らすことで症状は軽くなります。しかし、病状が進行すると、手術に頼らなければ治らない場合もあります。(人工関節など)
引用:一般社団法人日本臨床整形外科学会
このようなことからわかることは、骨や関節の異常を発見することが出来ます。レントゲンによる検査をして変形やヘルニアと診断されるのはこの為です。もしも骨に異常が診られてその部分が原因となって痛みが出ているとしたらそのような適切な治療がされると思います。
ですが、筋肉が原因による腰痛の場合は整形外科では適切な治療が出来ないことの方が多くあります。
整骨院(接骨院)とは
整骨院と接骨院は名称は違いますが同じ場所です。柔道整復師という国家資格者が骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷の5つのケガを処置する際に健康保険の適用が出来ます。
https://www.keyaki-kameari.com/2018/12/31/326/
また慢性的な腰痛や肩こり、膝の痛みに対しては健康保険の適用が出来ません。
そもそも整骨院の役割としては、整形外科では人数が多くて診られない場合の処置として、ケガの応急処置を行える医療機関という位置づけとなりますので、慢性的に患っている関節の痛みは業務範囲外なのです。
整骨院のイメージは、保険を使って安くマッサージを受けられるということで高齢者の方は通われていることがありますが、不正請求による水増し請求での摘発件数も年々増えています。
ただし、整骨院の先生の中には慢性的に患っている関節の痛みについて熱心に勉強されている方がいる事も事実です。ですから整骨院で筋肉が原因による腰痛を治せる可能性は高いですが、この場合は健康保険を使っての治療を受けることが出来ません。
あなたの家の近所にある整骨院が保険を使って安く治療を受けられる場所なのか?それともあなたの痛みや悩みに対して向き合ってくれる場所なのか?この見極めが必要となりますが、筋肉が原因であった場合に腰痛を治せる可能性はグンと上がりますよ♪
整体院とは
整体院の場合は国家資格は必要とせずに民間の資格を取得して開業しているケースが増えています。近年では柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・理学療法士などの国家資格を所持している先生が整体院として開業されるケースも増えてきています。
この業界に限らず、ピンキリのレベルで混在しています。見極め方としては実際に利用された方の感想や治療方針などをホームページやブログを閲覧して吟味する必要があります。
ただし、腰が痛いという事で検索していても。リラクゼーション目的の整体院も存在するので、事前に問い合わせをしたりして正しい情報を聞いてみることも良いと思います。
まとめ
整形外科ではレントゲンを撮影して骨の異常があるのか?無いのかを判断してから治療が開始されます。
整骨院(接骨院)は、柔道整復師という資格から考えると、ケガの治療であれば行くべきだと思います。腰痛の中でもぎっくり腰のような急なケガなどは整骨院でも得意としています。さらに慢性的な治療を行なうことも得意としている先生がいることも事実です。そのような場合は自費のメニューがしっかり整っている傾向にあります。
整体院はとても見極めることが難しいですが、評判や正しい情報を前もって得るようにした方が無難だと思います。治療目的なのか?リラクゼーション目的なのか?あなたに合った場所なのかを見た目だけでは判断しにくいので事前に確かめてみましょう。
あなたの腰痛は必ず良くなります。良くならないとしたら、「正しい評価(診断)」と「正しい施術(治療)」が受けられていない証拠です。