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腰の痛み
腰痛とアルコールの関係性について3つほど解説していきます【葛飾区亀有整骨院】

「お酒を飲んで痛みを和らげようとしたら、逆に悪化してしまった。」
「普段は大丈夫だけど、お酒を飲んだあとは腰が痛くなる。」
このようなお悩みを抱えている人に向けてこの記事を書きました。アルコールが腰痛とどのような関係があるのか、3つほどご紹介して行きますのでぜひ最後までご覧ください。
アルコールの代謝について
体内に摂取されたお酒は、胃にあるうちはゆっくりと吸収され、小腸に入ると速やかに吸収されます。飲酒後の血中アルコール濃度は、食事の有無やアルコール飲料の種類と飲み方、体格や肝臓の大きさなどによって異なります。アルコールの代謝のほとんどは肝臓で行われ、アルコール脱水素酵素(ADH)やミクロゾームエタノール(MEOS)によってアセトアルデヒドに分解されます。アセトアルデヒドはその後、筋肉や脂肪組織で二酸化炭素や水に分解され、汗や排尿、呼気時に体外へ排出されます。
アルコールの作用
アルコールが吸収されると気分の高揚によるストレスの緩和、食欲増進などの効果がありますが、逆にアルコールの分解によって産生されるアセトアルデヒドには毒性があります。アセトアルデヒドは血液に乗って全身に回ると、頭痛や吐き気、体のだるさといった二日酔い症状が現れます。その日の体調や性別、年齢によってアルコールを代謝する時間に差が出ますので、飲酒は適量が一番と言われています。
腰痛とアルコールの関係性について3つほど解説していきます
「お酒は百薬の長」という言葉がありますが、そもそも薬と呼ばれるものには適用量が人によって設けられており、摂取しすぎるとデメリットの方が大きくなります。痛みもそのデメリットの一つです。これから腰痛とアルコールの関係性を3つほどご紹介していきます。
血管の収縮による炎症悪化
アルコールの作用には血管収縮し、血流を良くします。普段は痛みが無い場所でも血行が良くなることで炎症成分が刺激されて痛みとして現れてしまいます。アルコールの分解によって血管は収縮するので痛みは徐々に引いていきますが、慢性的に腰痛を抱えている人は注意が必要です。
酩酊による不良姿勢
アルコールが脳に達すると体のバランスを調整する小脳に影響を及ぼし、千鳥足といった平衡感覚の低下が現れます。筋肉に力も入りづらくなり、姿勢を維持することが難しくなってしまうことで腰痛などの痛みに繋がります。アルコールが脳に達することで段階的にあらゆる機能が抑制されていきますが、平衡感覚が落ちてきている場合は既に泥酔かそれに近い状況まで飲酒をしている可能性が高いです。
痛覚鈍麻による痛みの悪化
アルコールには脳に作用することで中枢神経や末梢神経が麻痺して感覚が鈍くなる作用があります。感覚が鈍くなるという事は、痛みに対しても反応が悪くなり、アルコールの作用の一つである気分の高揚によって痛みを忘れて無茶な動きをしやすくなるという事です。お酒が抜けた時に腰痛が酷くなってしまうのは、アルコールの作用もありますが、それ以前に感覚が鈍くなっている事で痛めている部分を無理に動かしてしまっている可能性があるからです。
まとめ
腰痛とアルコールには密接な関係があります。痛み全般に言える事ですが、お酒を飲むことで血管が収縮し元々炎症を起こしていた部分が悪化してしまうおそれがあります。更に姿勢の維持が難しくなり、痛覚などの感覚が鈍くなることで動きすぎてしまい、腰痛を引き起こしやすくなってしまうのです。適度にお酒を飲むことでストレスの解消といった効果が得られますが、それと同時にデメリットも大きいのがアルコールの作用です。お酒が好きな方は、アルコールのデメリットも理解した上で楽しく飲んでいると思いますので、腰痛との関係性もこのブログを通して知ってもらえれば嬉しいです。