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腱鞘炎
頑固な手首の腱鞘炎の治し方を5つほどご紹介します!!
「フライパンや鍋を持っていると手首が痛い!」「指先が手首の痛みのせいで上手く動かない。」
手先をよく使う人ほどこのようなお悩みを抱えている場合が多いです。人間は他の動物と違って指先を器用に使いますが、これは脳の発達によるものと言われています。指が細かな動きをするほど、それに見合った神経伝達の速さや筋力を必要としています。現代社会ではパソコンやスマホで指先を酷使する場面が増えてきています。そこで問題になってくるのが腱鞘炎です。今回のブログでは頑固な手首の腱鞘炎の治し方を5つほどご紹介して行きますので、是非参考にしてみて下さいね!
腱鞘炎はどんな疾患なの?
手の使い過ぎによる指や手首の炎症
手首から先には筋肉よりも腱と呼ばれる軟部組織がピアノ線のように張り巡らされています。筋肉が収縮するときに指先に付着した腱が手を動かしています。指の動きが多ければ多いほど腱の負担も高まり、炎症の原因となります。腱鞘とは指を動かした時に腱が浮き出ないように押さえつける組織で、腱鞘の中を走る腱が絶えず擦りあう事で炎症を起こしてしまいます。パソコン作業や家事などで指を酷使する機会が多いとそれだけ腱鞘部分に負担が掛かり痛みの元となってしまうのです。
炎症が慢性化してしまうと”ばね指”となる
腱鞘炎を放置して痛みがあるまま使い続けてしまうとばね指になってしまう可能性があります。バネ指とは腱鞘の中を通る腱が炎症を起こしているまま使い続けられることで刺激によって肥厚していき、腱鞘内をスムーズに通りにくくなってしまう状態になります。
指の曲げ伸ばしが上手くいかなくなるため、力を入れて指を伸ばしたときに腱が引っかかってばね現象が起こります。指の動きに制限が強い場合は、手術によって腱鞘を切開して通りを良くする方法を行なっています。
頑固な手首の腱鞘炎の治し方を5つをご紹介!!
①保存療法による手首の安静
腱鞘炎の原因は手首の使い過ぎによるものがほとんどです。そのため、痛み始めた当初はあまり動かさないようにすることが重要で、手首を休ませてあげることである程度の症状であれば軽快します。しかし、毎日パソコン作業や家事によって手首を使わざるを得ない状況では保存療法は難しいと思います。まずは使いすぎないように意識することから始めるべきです!
②ストレッチによる刺激で治癒を早める
腱鞘炎は筋肉の収縮によって腱が滑走することで起こります。繰り返し腱鞘の中を通ることで炎症が起きるため、それだけ筋肉自体にも負荷が掛かってしまっています。筋疲労が重なることで血流が悪くなってしまうため余計に回復に時間が掛かります。そこで緊張した筋肉をストレッチすることで血行を良くすることが出来ます。手首や指を休ませるためにも休憩を挟むようにストレッチをしてみましょう。
③筋力トレーニングで腱の強度を高める
腱鞘炎となってしまうのは使い過ぎによって組織が損傷しているからです。傷めてしまった組織は強度が弱まってしまっている状態であるため、安静にする事が難しい場合は筋力トレーニングによって補強することが重要です。もちろん、痛み始めている急性期には無理に動かすと症状が悪化してしまうため安静が一番です。痛みが落ち着いてから手首よりも前腕部の運動を中心に行うことで腱鞘炎の回復が望めます。
④マッサージで緊張している筋肉を緩める
手首や指先にはピアノ線が張っているように腱が張り巡らされていて、その部分が緊張を起こしているわけではありません。筋肉自体は前腕部にあり、マッサージを行う事で緊張を取り除く事が出来ます。手のひらにも筋肉はありますが、まずは前腕部の筋肉を緩める事が大事です。腱鞘炎は手首や指先に起こる疾患ですので、前腕部であれば気にせずマッサージ行なってしまって問題ありませんよ!
⑤鎮痛効果の注射や切開手術を行う
手首や指先に痛みが長期間続く場合は、前述の方法では限界がある可能性が高いです。痛みが出始めてから医療機関にて診断を受けていない場合は腱鞘炎以外の疾患も考えられるため、自分で判断はせずに整形外科で診察を受けることをお勧めします。腱鞘炎からばね指になってしまうと腱の変性が起きてしまっているので、病院では手術を勧められる事があります。痛みが強く日常生活に支障が出てしまっている場合でも鎮痛効果のある注射を打つことで症状が緩和します。あまりに頑固で長引く腱鞘炎は我慢せずに医療機関でご相談ください。
まとめ
腱鞘炎は手首や指先の使い過ぎによって起こる疾患です。それだけ普段からパソコンや家事で手先を酷使している証拠ですので、適切な処置を行わないと回復も遅くなってしまいます。炎症が慢性化してしまうと腱が摩擦による刺激で肥厚していまいばね指になるため放置しておくのは危険です。今回ご紹介させて頂いた方法は簡単に行えますが、手首や指先の痛みというだけで腱鞘炎と判断出来ないので、やはり一度医療機関で診断を受けることが大切ですよ!