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肩の痛み
五十肩・四十肩
五十肩で痛みを起こしてしまう3つの症状について解説

若い頃と比べて肩の動きが悪くなってしまったという人は結構、多いのでは無いでしょうか?ある程度の年齢になると、体の衰えを感じますが、よく耳にするものとして五十肩が有名ですよね。
日常生活で苦になる程の症状が現れるのが五十肩ですが、まだまだ知られていない事の方が多い疾患になりますので、今回は五十肩の症状について解説していきます。
五十肩とは
五十肩とは、正式には肩関節周囲炎と言われていて、はっきりと原因や症状が定まっていないのです。肩は他の部位と比べて関節の可動域が非常に広く、多くの運動が出来ますが、一度異常が起こってしまうと途端に不便を感じる事となります。
例えば、服を脱ぐ時や女性では下着を付ける時、電車で吊革を掴む時、高い所から物を取ろうとした時などあらゆる動作で痛みを覚えるようになります。症状は基本的に片側に起こり、一度症状が現れると長くて半年以上続く場合があるようです。
治療法についても、鎮痛剤を投与したり、リハビリ治療をメインで行ったりと決まった方法で治療を行うわけでは無いです。確かに鎮痛剤やリハビリを受けることで痛みは改善されますが、それも一時的なものであることが多いです。
五十肩には症状発症から軽快期まで一定の流れがあり、それぞれのステージで分けられています。
①発症期
肩に違和感を覚えてから約数週間から数か月続きます。この時のステージでは特に何かしたわけでは無いのに肩が痛くなったり、肩を動かす際に引っ掛かりや違和感を感じる時期です。それから痛みが増してきて次のステージに移行します。
②炎症期
肩関節周囲の痛みが強くなり、日常生活に支障が現れ始めます。動かすこと自体が痛かったり、安静にしていても痛かったり色々ケースはありますが、一貫して腫れ感や熱っぽさを感じ取ることが出来るほど症状が悪化します。
③拘縮期
炎症期ほどの痛みは無くなってきますが、肩関節の可動域が著しく悪くなってしまい、無理に動かそうとすると痛みが現れます。関節が固まってしまうので炎症期よりも痛みが無い代わりに動かしづらさを感じやすいです。
④回復期
肩関節の動かしづらさが和らぎ、痛みも減ってきます。この回復期に入るまでは数か月ほど掛かるため、痛みや肩の動かしづらさに悩みやすく、ストレスが溜まったり、無理に動かして痛みが悪化しやすいです。痛みがほとんど無くなってくると、肩関節の運動に抵抗が無くなりますので、時間と共に可動域も元に戻ります。
五十肩の症状3ステップ
個人差はありますが、一つのステージが数か月ほど続くので、実際に1年ほど肩の痛みと動かしづらさに悩んだという人も少ないです。特に、痛みについては特徴的と言われる症状が3つほどあるので、そちらを深掘りして行きます。
夜間痛によって寝付けない
五十肩の症状の一つとして夜間痛があります。就寝中に肩に激痛が走り、寝ている時にも関わらず起きてしまうほどの痛みに襲われます。これは実際に自発的に痛みが出ているわけでは無く、寝返りが関係していると言われています。人間は就寝中におよそ20~30回は寝返りを打っていると言われて、体勢を変えるときに肩関節が動いてしまい痛みが出てしまうという事です。
結帯、結髪動作で痛みが走る
結帯、結髪動作というのはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、腰で帯を結ぶ動作や髪を後ろで結ぶ、または髪を洗う際に肩に痛みが走ります。これらの動作は肩甲骨から腕に付着する筋肉の変性が原因と言われ、肘を曲げた状態で上下に肩関節を動かすと筋肉が上手く働かないために痛みが起こります。
日常生活上のあらゆる動作で痛みが出現
特徴的な痛みとして上記の症状と共に、肩を挙げる、手を振る、物を持って移動させること全てに痛みを伴います。肩甲骨から肩に付着する回旋筋腱板と呼ばれる筋肉の束が拘縮していることで肩関節のあらゆる動きが制限されてしまいます。広範囲の症状になるため、確実な処置が難しく、注射を打っても中々すべての筋肉に作用させるのが困難で、効果も一時的になりやすいです。
まとめ
これだけ痛みを伴う症状が多い五十肩ですが、いずれは改善するというのが救いですね。他には適切な処置、運動療法が出来れば回復を早められますので、治療院や病院にかかることが良いですね。五十肩のステージは移行した時の症状にあまり変化が見られない場合があるので、自身で誤った方法で処置をしてしまい悪化することが考えられます。いつかは良くなると言われてはいますが、やはり発症時の痛みが強い為、早期の解決をお勧めします!