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マッサージと整体の違いは?選び方と5つのポイントについて解説
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『腰の痛みに悩んでいて、マッサージに行けばいいのか?それとも整体がいいのか迷っている』
『マッサージと整体は何が違うのかを詳しく知っておきたい』
今回の記事では、マッサージと整体の区別がつかないあなたの為に書きました。
マッサージ・整体の資格の違いは?
当院に来られる大多数の方に「整体とマッサージって一緒でしょ?」といった質問をいただきます。受けている患者さん自身はあまり違いを感じることが少ないからこそ、このような質問が出てくるのではないでしょうか?答えから言いますと、マッサージと整体は違うものです。なので、ここから詳しく説明していきますね♪
マッサージ
マッサージは「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格を所持しているもの、または医師のみが出来る手技療法の1つになります。このあん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得する為には最低でも3年間は専門学校で学んで国家試験に合格しなければなりません。
あん摩マッサージ指圧のことを説明すると「あん摩:揉む」「指圧:押す」「マッサージ:皮膚上を擦る」という技術を行うものなので、一般的な方が思っているようなマッサージではないと思います。簡単にお伝えすると、タオルや衣服の上から刺激を加えている場合はあん摩、もしくは指圧という手技となります。
さらに、マッサージの場合は健康保険が使用可能な範囲があります。使用する際には医師の診断書または同意書が必要となります。使用できる範囲は以下の通りです。
・筋麻痺
・関節拘縮
主に脳血管障害の後遺症などで現れる症状に対して制限されている関節の動きを広げたり筋力増加や症状の改善を目的として施術が行なわれるので、疲労回復や慰安目的の場合のマッサージは自費治療となります。
整体
整体はマッサージと同様で手技で行なうものですが、民間療法としての位置づけとなるので国家資格は必要ありません。日本ではカイロプラクティックと呼ばれる脊椎や骨盤などの関節や筋肉の調整を行うものもこの整体に含まれています。
日本では民間資格扱いとなっている「ドクター・オブ・カイロプラクティック:D.C.」というアメリカでは権威のある医師と同じ立場の資格でも日本では整体師と見なされます。
日本でも整体師の養成学校があるので、そこで技術や知識を学んで現場で経験を積んで一人前の先生もいらっしゃいます。
整体の場合は、全て自費治療となりますが幅広い範囲の症状に対して対応することが出来ますが、目的によって違いも出てきます。それは『治療目的(改善目的)』か『リラクゼーション目的』なのかということです。
治療目的で行なっている多くの先生は、国家資格は持っていない物の知識や技術共にレベルの高い方も居ますが、特に勉強をしなくても整体師として活動できてしまうのでお店や先生の評判はどうなのかを調べた方が良さそうです。
マッサージ・整体の効果や扱う症状の違いは?
マッサージや整体に関しての文献は沢山あるのですが、否定的な物もあれば肯定的な表現をされているものなど様々です。科学的根拠がある場合やそうでないものがマッサージや整体には多いのです。ここはわかりやすくアンケートや国(厚生労働省)が発信しているサイトを元にマッサージや整体の効果の違いについて解説していきます。
マッサージの調査
マッサージの調査は厚生労働省が情報発信している「統合医療」情報発信サイトを引用して説明していきます。
・2008年に発表された系統的レビューと、 2011年にNCCIHから助成を受けた臨床試験により、マッサージは慢性腰痛に効果がある可能性があると結論されました。
・2009年にNCCIHが助成した臨床試験により、マッサージは慢性頸部痛に効果がある可能性があると報告されました。
・2012年のNCCIHが助成した研究によると、マッサージは膝の変形性関節症の痛みに効果がある可能性があります。
・2012年に発表されたレビューでは、労務作業を行う女性にとってマッサージは痛みを徐々に緩和し満足感が増すことが研究により示唆されたが、証拠としてのレベルは低い、と結論されました。
※NCCIHとは補完療法の臨床試験を支援している機関となります。
これらのことから分かることは『痛み』に対しては効果的であるということが分かります。
整体の調査
整体の調査はファクトリージャパンが身体の施術を月1回以上受けている、1都3県に住む20~40代の男女113名に調査した『“整体男子/整体女子”の実態調査』結果です。
<主な調査結果>
・最初に整体に通った時の理由や悩み
肩こりがひどい59.3%
腰痛 52.2%
首が痛い 30.1%
背中の痛み 28.3%
・今通っている整体院を気に入っている理由
スタッフの技術力が高い 38.9%
施術後、体が楽になる 38.1%
通いやすい場所にある 38.1%
手ごろな値段である 38.1%
施術中に気持ちがいい 37.2%
・実際に整体に通うことで実感した効果
肩こりの改善 55.8%
腰痛の改善 55.2%
疲労回復 42.5%
・その他で良くなったこと
むくみが取れた 25.0%
ダイエット効果 21.4%
寝付きが良くなった 21.4%
ストレス解消 21.4%
マッサージ・整体の医療費控除の違い
原則的にマッサージや整体を受けるだけでは医療費控除の対象にはなりません。ただし条件があります。
『あん摩マッサージ指圧師』などの国家資格者が施術を行い、かつ『治療目的』の場合のみ医療控除の対象となります。
治療(ちりょう)とは、病気やけがをなおすこと。病気を治癒させたり、症状を軽快にさせるための行為のことである。
(wikipediaより)
その為、「単なる疲労やリフレッシュする為にマッサージをしてもらう」「歩きすぎて足が疲れたからほぐしてもらおう」という物に対しては医療費控除の対象にはなりません。
痛みによって日常生活動作に支障が出ていたりする場合には医療費控除の対象となる可能性もあります。
マッサージ・整体の値段の違い
マッサージや整体の値段は地域によっても変動してくるので一概には言えませんが、多くの場合は3000円~10,000円以上することもあります。
健康保険を使用した場合では負担金は少ないです。症状によってもちろん変わってくるのですが実際10割負担となると3,000円以上になることが多く、保険内の施術では範囲が狭いので痛みが出ている部分に対しての施術となります。
マッサージや整体の値段の相場は都内でもバラつきがあるので、事前にホームページを閲覧したり電話で直接問い合わせてみましょう。
マッサージ・整体の選び方のポイント
・通りがかり(飛び込み)で行くことをしない
治療院の選び方で失敗してしまう多くの理由が飛び込みでフラ~っと入店してしまうことです。現状の辛い症状を少しでも楽にしたい気持ちは凄く分かります。
ですが、そのマッサージ店や整体のお店ではどんなことをしてくれるのか?自分の要望に見合ったものなのか?施術は痛いのか?どんな人がやってくれるのか?まずはどんなお店なのかをチェックしてから入店するようにしてみましょう。
・目的によって変える
あなたがもし、腰痛に悩まれていたとしたら「ちょっと揉んでもらいたいのか?」それとも『改善させていきたいのか?』このような違いでも行くお店が変わってきます。マッサージと整体は「リラクゼーション目的なのか?」「治療目的なのか?」はお店ごとに変わってくるので、どんなお店なのかを事前に聞いておくかホームページでどんな症状の方が来ているのかをチェックしてみましょう。
・無理なセールスが無い
これは実際に行ってみないと解らない部分でもありますが、マッサージや整体では回数券などの負担を軽減できるチケットなどが販売されていることが多くあります。
このような場合は必要な方のみが購入することが理想的なのですが、悲しいことにお金目的で販売してくる先生も居るようです。もし、知り合いに通っている方が居れば、実際どのようなお店なのか?を聞いておくといいでしょう。
まとめ
マッサージや整体は資格の有無はありますが、あなた自身の目的に合っていればどちらでもいいと思います。ただし、マッサージや整体で対応できない部分は病気やケガに対してです。もし今現在の身体の不調が心配な場合であれば一度病院で検査をすることをオススメします。
マッサージや整体はゼッタイではないので、自分自身の治癒力を高めるために1つ取り入れてみてはいかがでしょうか?