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保険診療肩の痛み
五十肩・四十肩
整骨院で、肩こりは保険適用で施術を受けている人は要注意

皆さんは整骨院に通われたことはありますか?生活上で怪我をしたり、スポーツの最中に怪我をしてしまって訪れる事が多いと思いますが、実際に整骨院について詳しく知っているっていう人は少ないのでは無いでしょうか。
一般的な認知としては、やはり「健康保険を使って、マッサージをしてくれるところ。」という印象が板についてしまっている気がします。整骨院は骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷を専門に処置するところで、マッサージをしてくれるわけではありません。
近頃は整骨院の店舗がかなり増えましたので、どうしてもお店ごとに特徴を出そうとしてリラクゼーションメインや整体に力を入れている店舗が多くなりました。
今回は、整骨院の業務や保険の施術についてあまり詳しく知らない人に向けて、このブログで解説していこうと思います!
整骨院での健康保険の取り扱いについて
整骨院には柔道整復師が勤務していて、骨折や脱臼、捻挫、打撲、挫傷に限り、国から健康保険を使って施術することを許されています。つまり、それ以外の症状は健康保険の対象外となっていて、自由診療や病院への紹介をしています。怪我をしてしまって整骨院に訪れる人がほとんどですが、中には怪我をした覚えがないけど体に痛みがあるという人も来院されます。その場合は、問診で詳しく話を聞いて健康保険が適用となるか判断しますが、いつ、どこで、どうなったかが重要になります。
いつ
いつ頃に痛みが出始めたのか。痛みがあったとしても、あまりに日が経ってしまっている場合は健康保険の適用が難しくなります。ですので、1週間前の負傷ぐらいまでの来院が好ましいですね。
どこで
どのような場所で痛めてしまったのか。健康保険の適用はプライベートの怪我に限定されているので、仕事中の怪我は労災、交通事故では自賠責保険になります。
どうなった
痛みが起きたきっかけは何か。どういった動きによって患部を痛めてしまったかが重要です。理由が分からなかったり、単なる疲労では健康保険の適用は出来ません。
以上の点が健康保険を適用する上で重要になってくる事項で、日頃から抱えている慢性的な肩こりや腰痛、疲労による筋肉痛などは基本的に健康保険は使えないのです!
更に仕事中の怪我や車の運転中の怪我はそれぞれ、労働災害保険と自賠責保険によって適用されるので意外と整骨院で健康保険を使うためにはハードルが高いんです。
整骨院で肩こりは保険適用となるの?
さきほど説明した通り、慢性的な肩凝りや腰痛は整骨院では健康保険の適用が出来ません。柔道整復師は骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷に限って健康保険の取り扱いが許されているので、ケガ以外の施術は保険を使って行うことはありませんので注意が必要です。
しかし、ケガのケースによって特例もあります。例えば、慢性的な肩こりがあって、寝返りなどで痛みが酷くなってしまった場合は健康保険を使って施術を行うこともあるようです。前提としては肩こりを健康保険を使って施術することはできませんが、肩こりの実態は首や肩の筋肉の緊張によるものなので、筋肉が固まった状態で寝違えや重い荷物を持つなどの動作でケガをしてしまった時は別です。
そのため、どうして痛みがあるのかをはっきりさせることが重要ですね!
それと肩こりは健康保険は適用になりませんが、自費での施術は可能です。料金は店舗によって様々ですが、患者さんの求めている事にしっかりと耳を傾けて、メニューの提案をしているので、まずは通う予定のお店で相談してみるのがおすすめです。
まとめ
整骨院は外傷と呼ばれる骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷を専門に処置を行う施設になります。処置を行うに当たって手技療法によって回復を図りますが、この手技療法がマッサージとして一般的に捉えられてしまったせいで、近年では健康保険を使って安くマッサージを受けられるところという認識が広まってしまっています。
実際は慢性的な肩こりや腰痛、スポーツによる疲労は健康保険を使って施術をすることが出来ず、整骨院の方針によっては自費での施術がメインなお店もあります。
日常生活上でのケガについては正に整骨院の得意とする事なので、もしケガをしてしまった、今の痛みは整骨院で良くして貰えるのか疑問に思いましたら、一度相談してみるのが良いと思います。