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椎間板ヘルニアが若い人にこそ多い3つの理由についてお話します【葛飾区亀有整骨院】

「腰が痛くて病院に行ったらヘルニアと言われた」
「若いころにヘルニアと診断され、それからずっと足腰の調子が悪い」
今回のブログでは腰部椎間板ヘルニアについての記事を書きました。腰痛でずっと悩んでいたことで病院へ受診し、ヘルニアと診断された方は多くいると思います。このブログでは椎間板ヘルニアが若い人にこそ多い3つの理由についてお話していきます。
椎間板ヘルニアとは
背骨の間には椎間板と呼ばれるクッションの役割を持った軟部組織があり、それが変形して飛び出すことで神経を圧迫することを指します。首や背中でも同様の事が起こりえてしまい、その場合は頚椎ヘルニア、胸椎ヘルニアと言われます。レントゲンの撮影によって診断され、腰の骨がずれていたり変形していることで神経を圧迫している可能性がある場合はヘルニアとは言わずに腰椎分離症や変形性腰椎症、または脊柱管狭窄症と表します。症状としては腰まわりの重だるさや鈍痛、足の痺れ、重症の場合は排便・排尿障害、筋肉の萎縮などが挙げられます。他にも寝床から起き上がったり、前かがみになるといった動作で痛みや痺れの症状が現れ、坐骨神経痛と言われる足の痺れが特に有名です。
椎間板ヘルニアが若い人にこそ多い3つの理由についてお話します
激しい運動やスポーツによる腰への負担
腰部椎間板ヘルニアは20~40代の男性に最も多く見られます。その理由として重い荷物を日常的に運ぶ力仕事やラグビー、テニス、ゴルフなどの腰を急激に捻るような動作を行うスポーツが考えれます。他にも肥満やデスクワークによる運動不足が原因で、腰の筋肉が弱ってしまい椎間板を損傷してしまう事もあります。腰椎の構造は前後の動きよりも捻る動作が苦手で、座った状態や踏ん張った状態で腰を捻ってしまうとヘルニアになりやすいと言われています。
姿勢による腰への負担
重い荷物を持つ時の体の使い方や猫背などの誤った姿勢によって、長期的に椎間板へ負荷が掛かっていることでヘルニアとなる可能性があります。最初は腰のだるさや疲れが目立ちますが、年数を重ねていく事で緩やかに足の痺れが出てしまうといったこともあり、突然症状が出るわけではないため判断が難しい事も考えられます。特に若いうちは回復力が優れていたり、活動的な人は見落としやすく、ヘルニアと診断されていないだけで実際は把握されている以上の数のヘルニア患者が潜んでいます。腰の違和感、足の痺れが続いている場合は放っておかずに病院で検査を受けて頂くと今後の将来にとって有益です。
加齢による椎間板の変性
人間の椎間板は40代後半ごろから変性が始まります。本来の椎間板は水分が多くゼリーのような質感で、それがクッション材としての役割を果たしていますが、加齢によって椎間板の水分が失われて、年を取るごとに硬化していきます。この硬化した状態ではむしろ椎間板が潰されて神経を圧迫してしまうという事はなく、周囲の骨が骨折したり、変形してしまいます。そのため腰部椎間板ヘルニアは若い人にこそ多いのです。
まとめ
若い人こそ多い腰部椎間板ヘルニアですが、その理由は激しい運動や姿勢、体の使い方だけでは無く椎間板自体の状態が関係しています。椎間板自体の本来の姿は水分を多く含んだ軟部組織であり、背骨への負担を減らす役割を持っていますが、加齢と共に硬くなっていき、ヘルニアよりも変形性腰椎症や脊柱管狭窄症などの疾患になりやすいです。実際に高齢になってからヘルニアと診断されることは少なく、もし診断されたとしても他の疾患も合併していると考えていいです。若い人がヘルニアになってしまうと、高齢になってから前述の疾患を抱えやすいとも言われていますので、可能な限り早い時期から体のケアや正しい姿勢、運動を心掛けるようにしましょう。