ブログ

「腰痛が続くけど、何科で診てもらえばいいんだろう？」

このようなお悩みを抱えている方に向けてこの記事を書きました。腰痛に限らず、痛みで困っている人のほとんどは病院での診察を検討すると思います。しかし、総合病院などの大きい医療機関では様々な医科があり、自分の症状がどの医科に当てはまるのか、迷ってしまう人が多いのではないでしょうか？今回のブログでは腰痛でお悩みの時に何科に受診するのがいいのか、現役鍼灸師がお答えしていきます。

東洋医学としての腰痛について

中国を発祥とする東洋医学では、一般的に使われている西洋医学と考え方に違いがあります。痛みの出ている部分に何が起きているのかではなく、どのようにして患部に痛みが出ているのかを考えて治療を行うのが東洋医学で、腰痛などの痛みは内臓が関係していると考えられています。腰は腎の府と呼ばれ、腎機能の低下や気血（東洋医学において生命を活動させるエネルギー）の乱れ、冷え、ストレスが原因で痛みが出現します。鍼灸師は腰痛の施術を行う時、漢方薬を勧めたり、鍼灸によるツボ療法、食事といったものを取り入れて改善を試みています。

腰痛は何科に行けばいい？現役鍼灸師がオススメする３つの医科について

痛めてしまった原因が分からずに腰痛が続いていている場合、腰ではなく内臓に原因が潜んでいる事も考えられます。関連痛と言って、別の場所に痛みを感じてしまう現象があり、例えば心臓に問題がある場合は胸だけでなく肩や腕に痛みを感じることがあります。このようなことが起こる可能性があるため、ご自身で判断するよりも病院でまずは診察を受けるようにしましょう。

消化器内科

腰痛と同時に胃腸の調子が悪い日が続くようであれば、消化器内科に診察を受けに行きましょう。可能性としては胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石、胆のう炎、膵炎の可能性があります。腰の位置には胃や十二指腸、肝臓、膵臓があり、それぞれの臓器に何かしらの問題が発生すると腰痛を引き起こします。腰痛の程度に関しては慢性的に鈍い痛みが続くため、違和感を感じながらもそこまで深刻に考えずに我慢してしまう人が多いようです。

泌尿器科

腰痛と同時にお手洗いに行く回数が多い、排尿時の痛み、残尿感といった症状があれば、泌尿器科へ行きましょう。可能性としては尿路結石、腎結石、発熱があれば腎盂腎炎、男性では前立腺がんの可能性があります。腎臓や前立腺に問題があると腰痛を引き起こし、原因が分からないまま過ごしている事もあります。感染症などは腰痛だけでなく発熱が起きる事があり、風邪と間違えやすいので病院にはすぐに行くようにしましょう。

産婦人科

女性の方で腰痛と同時に生理不順、下腹部の痛みが続くようでしたら、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの婦人科疾患が疑われますので、産婦人科を検討してみて下さい。腰の位置には女性の場合、子宮があり腰痛と関連して何かしらの問題が潜んでいる可能性があります。腰痛だけでなく下腹部に疼くような痛みがある時は、産婦人科で相談するようにしてみてください。

まとめ

腰痛と内科的な疾患は意外にも痛みの出る部分に共通点があります。痛みの出ている部分を治療しても良くならない場合は、内臓に何かしらの原因が隠されている可能性が考えられます。腰を痛めてしまったという理由があって症状が続いているようであれば腰自体の治療をすることで改善しますが、内臓に原因が隠されている場合は適切な処置を施さないと根本的な改善にはなりません。けやきの森整骨院では腰痛に特化した施術を行っていて、その中で鍼灸の施術も行っています。まずは現在の症状が何が原因で腰痛を引き起こしているのか、病院で診察を受けた上で問題が無ければ、整骨院での施術をおすすめします。