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マッサージの効果は?マッサージの効果について論文をもとに解説

「マッサージの効果を調べると、色々書いてあるけれど、医学的根拠があるのか心配」
「マッサージを受けるとリラックスするけれど、どんな効果があるのかもっと知りたい」
このブログではマッサージの効果について知りたいあなたに向けて書きました。
マッサージは効果あるの?
マッサージの効果は、主に以下の3つがあります
・柔軟性の維持や向上
・ストレス解消
・血流促進
この3つです。これらは科学的な根拠があり論文でも発表されていますし基本的には周知のことではないでしょうか?
ただし、マッサージの様な手技療法はあくまで再現性の低いものと捉えられている為、お医者さんからも支持されにくい治療方法となっています。
医学の場合は色々な研究や論文を証拠に「科学的根拠:エビデンス」が決められるので、本当に効果があるのか?と言う部分を知って頂きたく、論文を参考にして解説していきます。
【マッサージの効果】柔軟性の維持や向上
健常の成人20名を対象に仰向けで10分間安静にした後に、うつ伏せで7分間擦る(1分間)⇒揉む(5分間)⇒擦る(1分間)の順で筋肉の硬さについて測定した。
結果、マッサージ直前では筋肉の硬さの差は見られなかったが、ふくらはぎの内側をマッサージした後に筋肉の柔らかさが出て、その効果は15分後まで続いたとされています。
マッサージは揉む、押すだけではなく「擦る」くらいの刺激量でも筋肉の柔らかさを出すことは可能という事です。強い刺激が苦手な方にも安心ですね♪
【マッサージの効果】ストレス解消
背中が痛く入院されている10名の方を対象に、横向きで肩から腰のマッサージを実施した。評価項目として「心拍数」「高揚感」「緊張感」「束縛感」といった項目で評価された。
結果、マッサージを介入してからは全ての項目が減少したとされ、背中の痛みも緩和されたとあります。
対象者が少ないこともありますが、マッサージを受けることで「副交感神経」と呼ばれるリラックスさせる為の神経の活動が高まってこのような結果を生んでいるのではないでしょうか?
【マッサージの効果】血流促進
特に循環器系の疾患を抱えていない大学生15名(男9:女6)に対して仰向けの状態でふくらはぎをマッサージして、マッサージ前後で足の甲側と太もも、それぞれの血流量の変化を見る研究がされました。
結果的にマッサージを終えた後は足の甲や太ももの血流量が増加したことがわかりました。さらに血流が良くなることによって、収縮期血圧(上の血圧と表現する)の減少も認められ、ふくらはぎの周径も減少したとされています。
簡単に言うと、血流が良くなることによって血管への圧力が減るので、血圧も下がって、滞っていた血液が促されてむくみにも効果的という事です。
【マッサージの効果】科学的根拠:エビデンス
NCCIH(アメリカ国立補完統合衛生センター)は、一般的に医療とはみなされない「カイロプラクティク・鍼灸・マッサージ・サプリメント」などの補完療法について、安全性や有効性を研究する機関です。その期間で行なわれた研究によるとマッサージでは以下のような結果が出ています。
・マッサージは慢性腰痛に効果がある可能性があると結論
・マッサージは慢性頚部痛に効果がある可能性があると報告
・マッサージは膝の変形性関節症の痛みに効果がある可能性がある
このように「痛み」に対して有効性が認められることを発表しています。
また、ガン患者を対象とした場合は以下の事も示されています。
・がん患者に対するマッサージ療法は短期的に痛みを緩和させ、リラクゼーションを促進させて、気分を高める
ガンを治すことが出来ませんが、短期的に痛みを和らげてリラックスさせることは可能ということです。
マッサージの効果的な時間帯
本来であれば血流が良くなってからマッサージを受けられることがベストですが、お風呂に入ってからすぐにマッサージを受けるというのはなかなかないと思われます。
そこで注目したい部分が「体温」となりますが、朝6時に起床されている方の場合は午後5時ごろが一番体温が高くなる時間帯となるのでオススメです。
これは「サーカディアンリズム」と呼ばれるものを適用するとこのようなことになるのですが、全員が出来る訳ではないので参考程度で構いません。
まとめ
・筋肉の柔らかさを出して柔軟性を向上させる
・ストレスの緩和
・血流の促進
この3つ以外にも効果的なものが発表されていますが、確実性には欠けてきます。ただし、「押す・叩く・揉む」だけがマッサージではなく、「擦る」というのも筋肉や身体にとってはとてもリラックスしやすい刺激となります。
もし、ご自身でやる場合には擦るくらいの刺激がいいと思います。押したり揉んだりするのも大変ですからね。
あとは、マッサージを受けるなら「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を持った先生が居るところに行きましょうね。
【参考文献】