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腰の痛み
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアが自然治癒するのはマクロファージのおかげ!
腰痛の代表的な椎間板ヘルニアとは?
腰痛の中でも代表的な疾患の1つが「椎間板ヘルニア」です。実際のところ椎間板ヘルニアはどんな症状を引き起こしてしまうのでしょうか?今回は椎間板ヘルニアについて詳しく解説していきます。
椎間板ヘルニア
腰痛や足がしびれて痛くなる坐骨神経痛が発症している場合に特に考えられる疾患の1つが腰椎椎間板ヘルニアです。椎間板は、「繊維輪(せんいりん)」と「髄核(ずいかく)」によって構成されて腰の骨の間にあるクッションの役割を果たしています。
正常な椎間板の場合では、身体の曲げ伸ばしをしたとしても神経自体に障害物がないので、痛みを伴うことはありません。しかし椎間板ヘルニアになると、神経を圧迫させてしまい自由に神経が動けなくなって腰の痛みや足のしびれといった症状を引き起こすと考えられています。
椎間板ヘルニアを診断するには
主に椎間板ヘルニアを診断する為には、レントゲンやMRIといった画像診断が必要不可欠となります。この診断は病院(整形外科)でしか行うことが出来ないので、一度画像の診断を受けた方がいいと思います。整骨院や整体院では、画像診断が行えないので徒手検査という検査方法を用いて椎間板ヘルニアの可能性があるのか?を確かめる事は出来ます。
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こんな症状が出ていたら一度病院へ
腰痛や坐骨神経痛以外に、「膀胱直膏障害」と言われる「便・尿が出ない、出にくい」または「便・尿がコントロールできない」といった場合には一度病院に受診する事をオススメします。場合によっては外科的手術が必要なことが多く診られるので受診するようにしましょう。また、麻痺のような「神経根障害」といって神経その物に問題が起きている場合も同様です。
椎間板ヘルニアの治療法
椎間板ヘルニアは保存療法が主流です。保存療法とは「痛み止めや湿布、電気治療、リハビリなど」のことを言います。何故保存療法なのかと言いますとある研究結果で「ヘルニア=痛み」という説が必ずしも当てはまるものではないという結果が出ています。さらにヘルニアの9割は保存治療で治ると言われ3~6ヶ月以内には改善しているという研究結果も出ています。
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腰痛や坐骨神経痛がない人でも椎間板ヘルニアが存在する?
アメリカのとなる大学の研究で、過去に腰痛を経験したことがない人を対象にMRI検査を実施したところ、60歳以下の痛みのない人の実に1/5の人にヘルニアが認められ、半数の人に椎間板の膨隆が見られた。さらに、60歳以上では1/3の人に椎間板ヘルニアが認められ、80%近くの方に、椎間板の膨隆が見られたという結果が出ています。
これは、坐骨神経痛や腰痛こそないがかなりの確率でヘルニアが存在していることを示しています。ですから、ヘルニアが必ずしも痛みや症状の原因ではないという事です。
ヘルニア部分は自然と無くなる?
外に飛び出てしまったヘルニアの部分は、白血球の一種でもある「マクロファージ」という細胞が異物と認識して食べてしまうことが判明しています。マクロファージは、体内に入った細菌や古くなった細胞や腫瘍細胞を食べてくれる役割があります。このマクロファージの働きを活性化させるためには、血液の循環を良くして体調を整えることが必要となります。ですから多くの場合はヘルニア部分が消えてしまうのです。
手術をしても、違う治療でも差が無い?
とある研究で「ヘルニアの手術をした」場合と、「手術以外の治療」をした場合を比べたところ2~10年で患者さんの回復満足度に差が無いことも明らかになっています。
・保存治療と手術的治療を比較すると
◎保存治療と手術的治療を比較すると、臨床症状に関しては手術治療のほうが、長期的にも良好な成績を示すが10年後にはその差は減少する
◎数週間疼痛が持続した症例を対象として、保存的治療を継続してみた群と、早期に手術をすすめた群を比較すると長期的には差が認められない
という研究結果が出ています。ただし、長期的に比べたものとなるので今すぐにどうにかしたいという方には信用度が下がります。
椎間板ヘルニアと診断されて腰痛や坐骨神経痛に悩まれているあなたへ
実際に整骨院や整体では椎間板ヘルニアを取り除くことは出来ません。ですが、腰痛や坐骨神経痛の原因がヘルニアによるものではない場合は、改善が可能となります。それは筋肉や関節が関係していることが考えられます。辛くてどうしようもない場合は一度ご相談ください。