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股関節の症状に効果が期待できるストレッチ3選
股関節に起こる問題は思っている以上に多く存在します。運動をしている時や何気なく歩いている時、急に動き出したときなど不意に痛みを覚えることもあり得ます。股関節は歩く、走る、飛ぶなどの動作を行うため、肩関節と並んでとても広い可動域を持っています。それだけ広い可動域を持っていても十分に動かすことが出来ないと問題が起こりやすくなります。
例えば、長時間の同じ姿勢が続くデスクワーク、運動不足で体を動かさない人などは股関節だけでなく、体全体が固まっていってしまいます。股関節が上半身を支えるために非常に重要な関節なので、問題が起こりやすい箇所と言えます。今回のブログでは股関節の症状別に効果が期待できるストレッチを三つほど紹介していきますので、是非参考にしてみて下さいね!
股関節の疾患と症状について
股関節は可動域が広く、上半身と下半身を繋ぐ骨盤から足までの部分と関係があります。そのため股関節特有の疾患や症状があり、どんな年齢層にも起こりやすいのが特徴です。運動不足だから、体を日常的に動かしているという人でも股関節に問題を抱えている人は少なくありません。痛みや動きづらさを起こしているのは、ほとんど筋肉が関係している場合が多いので、まずは疾患と症状にまつわる筋肉を同時に解説していきます。
先天性股関節脱臼
胎児の成長過程で股関節の形成不全があり、産まれた後も股関節の不安定性から痛みや歩きづらさを起こす疾患です。出産時に必ずと言っていい程、産婦人科では確認すると言われていて、変形があった場合は早期の手術を行ったり、軽度な場合は様子を見て必要な処置を行います。成人してからも問題を起こすことが多いですが、重度な場合を除けば股関節の周囲に付着する筋肉を鍛えたりすることで、体への影響を減らすことが出来ます。
変形性股関節症
加齢や生活環境によって股関節の構造に変形が起きてしまい、足を動かすときに痛みを起こしたり、関節が固くなってしまう疾患です。原因については股関節への負担が考えられていて、日頃から長距離を歩く、走る、重い荷物を持つなど重心バランスが股関節に掛かることで、股関節を作っている骨が変形してしまうのです。日常生活を送るうえで支障があれば手術やリハビリを行いますが、基本的には周囲の筋肉を鍛えたり、固くなった筋肉や関節を緩めることで症状が軽減します。
体の歪みによる股関節の拘縮
体の歪みというのはストレートネックや猫背だけではありません。背骨が歪んでしまうと骨盤が前後、左右に歪んでしまい、股関節に負担を掛けてしまいます。影響は股関節だけでなく足腰に起こることもあり、その人の生活習慣によっても違いが出てきます。骨盤が歪むことで周囲の筋肉が緊張してしまい股関節が次第に固くなってしまいます。関節が固くなると次第に動かせなくなってくるため、組織が拘縮してしまい痛みや歩きづらさを起こします。体の歪みを元に戻すことも重要ですが、日頃からメンテナンスとして筋肉のストレッチを行うのが重要です。
股関節の症状別ストレッチ3選
内転筋ストレッチ
内転筋とは内ももに付く筋肉で足を閉じたりするときに使う筋肉です。人間は内転筋が発達していて、この筋肉があることで真っ直ぐ歩けていると言えます。この筋肉をストレッチするだけでも歩きづらさを少しでも解消できるはずです!
やり方は床に体育座りで座った状態で、膝は曲げた状態で股関節を開いていきます。固い人は膝が床に付かないかもしれませんが、両手で膝を上から押さえて体ごと前のめりになることでストレッチが可能です。
大腿四頭筋ストレッチ
前側の太ももに付く非常に大きな筋肉で、膝を伸ばす際に使います。自転車など足を踏み込むときに使い、体のバランスを支えるための機能もあります。やり方は床に長座で座り、片足を曲げます。その状態から上半身を反らしていき、両肘で体を支えていくと太ももの前側がストレッチされるはずです。
腸腰筋ストレッチ
腸腰筋は体の深部にある筋肉で、体幹の筋肉(インナーマッスル)になります。姿勢を支えるために重要な筋肉で、体の歪みとも関係があります。やり方は膝立ちの状態から片足を少しずつ前に移動していきます。後ろに伸ばした足側の股関節がストレッチされれば問題ありません。物足りないという人は上半身を後ろに反らすことでさらにストレッチ出来ますよ!
まとめ
股関節は可動域が肩関節と並んで広い為、多くの疾患が起こりやすく日常生活では非常に重要な場所になります。股関節には上半身と下半身を支える大事な筋肉も付いているので、運動不足などで固くなってしまった場合に問題が起こりやすいです。股関節の疾患は重度で手術が推奨される場合を除けば筋肉を鍛えたり、柔軟性を高めることで症状の軽減が期待できるので、まずはストレッチを継続することで痛みの改善に一歩ずつ近づけますよ!